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書物(しょもつ)  

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刀剣書  

鎌倉  

"泰時評定分(やすときひょうじょうぶん)"
北条泰時(1183~1242年)の代に、一条天皇の御宇の刀工、伯耆安綱・三条宗近など11刀工を評定した。伯耆安綱三条小鍛冶宗近、備前包平(河内包平とも)、備前正恒、大和行平、備前助包、備前(伯耆)為吉、備前義則(義憲)、備前信房、備前高平、備前資平。
西明寺殿評定
北条時頼(1227~1263年)の時代に、11工を除き、新たに僧定秀、三池光世、備前友成など22刀工を選定。「西明寺殿評定(さいみょうじどのひょうじょう)」
時頼の手による12ヶ条の裏書(「造忠心・作銘見分様」「太刀刀中心一夜に尤成様」など)もなされている。大和の安則、河内有成、遠江の関東、相州国弘、貞国、奥州の行重、雲同、月山、盛国、伯耆の為清、日乗、備前の正恒助包、国盛、助盛、友成、筑後の光世、豊前の定秀、家重、豊後の行平、薩摩の正国、行仁の22刀工
西勝園寺殿評定
北条貞時(1272~1311年)の時代にも備中国宗、手掻包永など20刀工が選定された。「西勝園寺殿評定(さいしょうおんじどのひょうじょう)」
選ばれたのは大和の行信、金王丸、包永、興福寺、中光、力王、但次、日光、重弘、則弘、重則、則長、京都定利、定利、了戒、江州光包、備前国宗、肥後国村、国吉、薩摩行安の20刀工
  • 以上は書物ではない。評定を開き刀工を選定したもの。
正和銘尽
「正和五年(1316)ごろまでは|」鎌倉末期か。名越遠江守篤時の著作か。原本はなく、写しの「観智院本銘尽」だけが現存。

南北朝・室町  

注進物
全国の業物を報告させ、それを正和2年(1313年)正月11日に刀工別にまとめたもの。
可然物
室町幕府三代将軍の足利義満が、宇都宮三河入道に命じて将軍家から下賜するにしかるべき刀を選ばせたもの。備前・備中のうち、業物の刀工60名を挙げたもの。
喜阿弥銘尽
「メイツクシ」「自最明寺殿相伝之事書口伝条々明鏡也 永徳元年(1381年)辛酉八月十三日 喜阿 在判」。南北朝最末期。後世、226名の刀工が追記された ※原本は観智院本銘尽と同じものとされる。
「喜阿本」
日本国中鍛冶銘文集。「メイツクシ」のあとに、「古今鍛冶銘」と「観智院本銘盡」を合冊したもの。奥書「于時永徳元年八月(十)三日 喜阿在判」とあるがこの部分は偽筆とされる。
秘談抄
応永年間(1394年から1427年)。義満の刀剣係りの宇都宮三河(参河)入道著
鎌倉鍛冶聞書
宇津宮三河入道著。奥書に「応永一三年丙戌(1406年)三月四日記之 宇津宮参河入道(在判) 彼秘伝口伝以下悉本木殿に所不申残也 依宇于時応永廿三丙申(1416年)四月八日 本阿(在判)」とある。
鍛冶名字考
享徳元年(1452年)。刀工の紹介本
禮物手日記
「足利義政東山山荘移徒禮物手日記」蜷川家文書。文明15年(1483年)6月に東山山荘が竣工して移動する際の進物記録。
「古今鍛冶銘」
(康正本)「古今鍛冶銘」と題した古剣書。梁形部左衛門入道円阿の口伝を綴ったもの。天文14年(1546年)に筆写されたもので、年号が康正までしか書いていないため、1455年から1457ころに「喜阿本」を参照し編集したものとみられる。宇都宮三河入道、順阿、幸阿、斉藤利永と伝承された。「宇都宮名盡」はこの本を参考にしたものともいう。
「私用書」
「長享二年迄、○○○年也」とあるため、その年に編集したものとみられる。押形と、所持者(武将名)が記されている。安田文庫所蔵であったが焼失。→「長享銘尽

応仁の乱後  

文明銘盡
文明10年(1478年)2月17日の写し。刀工に代付けが行われている。
能阿弥銘尽
文明15年(1483年) ※著者は君台観左右帳記で知られる
文明十六年銘盡
「名剣作名人事」として63工の名前を挙げている。正宗は60番目。文明16年(1484年)霜月十三日に比叡山乗養坊で写したもの。原本は佐々木道誉の蔵本など。佐々木本銘尽
長享目利書
越後与板城主直江景綱の旧蔵本。
長享銘尽
本文中、後鳥羽院番鍛冶を述べている箇所で「後鳥羽院ハ元暦元年(1184年)甲辰八月廿三日ニ御即位也怙元暦ヨリ今ノ長享二年(1488年)迄三百五十年也」の記載がある。原題「私用書」。
往昔抄
永正年間(1514年ごろ)美濃の斉藤利安が50年かかって採った押し型を、息子の鑑定家斎藤(長井)利匡がまとめたもの。
弘治銘尽
芳運の写したもの。奥書に「弘治三丁巳年(1557年)卯月廿九日 芳運書之」とあり、吉野朝以後の刀工を上げていない(貞宗兼光まで)ため原本は吉野後期とみられる。
本阿弥光心押形集
当時の持ち主名も書かれている。
下野入道口伝
「三好下野守入道口伝」門人が筆記したもの。松永弾正親子も伝授を受けている。
古刀銘盡伝書
豊後の刀工鎮次が入手して永禄2年8月18日の日付を入れたもの。

安土桃山  

口伝抄三巻
尾張竹屋家保存。「口伝書」の名で慶長2年に竹屋重安の伝授したもの。慶長12年ごろに松田久元により古活字本として発行された。
秘談抄
五巻本。竹屋蔵。天正の初め「秘伝抄」と名付け、天正19年に改訂し「新刊秘伝抄」と改題した。
新刊秘伝抄
宇津宮三河入道の弟子筋にあたる竹屋理安著。上下二巻
解紛記
慶長12年(1607年)。竹屋家についで有名だった長谷川忠右衛門家。
日本国鍛冶惣約
刀工の系図。「古刀銘盡大全」その他に転載された。
銘尽
押形本。慶長19年小幡夢芸著。大金寺道金による真贋保証付き。
諸国鍛冶代付之事
天正19年(1591年)の奥書
太閤御物刀絵図
本阿弥光徳刀絵図」文禄三年(1594年)六月十四日。本阿弥光徳著。天正16年に石田三成に贈った石田本が最も古い。
豊臣家御腰物帳
慶長5年(1600年)本阿弥光徳
本朝古今銘尽
目利心得書
幽斎の門人建部内匠頭光重著か。
末燈記
幽斎の門人建部内匠頭光重著か。「一流之扇秘術之伝」に注釈を加え、一冊にまとめたもの。
建部流秘書
建部内匠頭光重。ほかに「内匠記」、「如手引」(「如手引抄」、「如手引集」)など。

江戸  

本朝古今名盡
「慶長十二年七月吉辰 木屋良茂」木屋本
古作物銘方系図引
「慶長十七年極月吉日 木屋半左衛門尉幸山」木屋本
駿府御分物帳
元和二年(1616年)4月
如手雲
にょしゅうん。埋忠明寿の彫物の手本を福岡藩士竹森貞幸が元和ごろに写したものを、貞幸が「如手雲」と命名した。孫の守次・守昌に贈り、現在も同家に伝来。肥前忠吉家には原本が伝来したが太平洋戦争で消失。
大坂御物刀剣押形
大坂御物名物刀剣押形」元和5年?(1619年)本阿弥光徳
木屋押形(竜虎)
寛文ころ
光悦刀剣名物帳
加賀本阿弥家の家宝とされてきたメモ。光悦著。170口記載。享保名物帳に記載がないのは7口のみ(うち2口は追記に記載)。一覧表の末尾に「義弘が15口、正宗が42口、吉光が25口」の順序でまとめられており、いわゆる「名物三作」はこの頃に定まったと考えられる。
古今銘尽
万治4年(1661年)刊行。底本には慶長16年の奥書あり。竹屋理安著。全七巻。秘談抄>新刊秘伝抄>本書>古今銘盡大全。江戸期に6回再販。
銘盡秘伝抄
寛永2年。竹屋系か。のち「古刀鑑定口訳」(文政4年)
松田忠右衛門押形
本阿弥庶子松田忠右衛門著。「刀脇指見ノ覚」。本阿弥忠栄が天明3年に移している。刃長、作風、折紙の枚数。切先と中心の図。枡屋江、横雲正宗などが載る
剣刀秘宝
刀工大村加卜著。
刃物目利書
本文中に「宝永四年(1707年)」の記載。田沼意知写
享保名物帳
享保四年(1719年)11月。本阿弥光忠著 ※「名物帳刀銘」の写本がある
継平押形
享保2年(1717年)。近江守継平が徳川将軍家の蔵刀を描き吉宗に献上。
新刃銘尽
「あらはめいづくし」享保。神田白竜子
新刃銘尽後集
享保20年(1735年)。神田白竜子
新刀弁疑
安永6年(1777年)/8年刊。「慶長以来新刀弁疑」。蒲田魚妙著
古刀銘尽大全
寛政3年(1791年)。仰木伊織著。古今銘盡大全の重版ものではない新規の内容。
察刀規矩
明和7年(1770年)。幕府お抱え研師の竹屋伊右衛門著
諸国鍛冶寄
寛政5年(1793年)~文政2年(1819年)?(続群書類従収録)
諸国鍛冶系図
寛政5年(1793年)~文政2年(1819年)?(続群書類従収録)
本朝鍛冶考
寛政8年。鎌田魚妙著(仰木伊織の大全に影響を受け出版)
九峰先生遺稿撮抄
鎌田魚妙遺稿
懐宝剣尺
寛政九年(1797年)。柘植平助著
古今鍛冶備考
文政年間(1818年から1830年まで)山田浅右衛門(肥前唐津藩士の柘植平助著。鎌田魚妙山田浅右衛門に師事)。福永酔剣氏による復刻本あり
校正古刀銘鑑
文政13年、本阿弥長根古刀銘尽大全の改訂版。本阿弥本家により差止。
鑑刀規範
享保名物帳の再編集版。「鑑刀規範 一」~「鑑刀規範 三」に分け、上を名物三作とした。
刀剣武用論
文化9年、刀工水心子正秀。文政7年改題「刀剣実用論」、のち「刀剣実用論後編」
刀剣弁疑
文化13年、水心子正秀
刀剣或問
天保11年水心子正秀の門人、松村昌美
掌中古刀銘鑑
尾関善兵衛編 嘉永2年(1849年) 松山堂。元は長根の「校正古刀銘鑑」文政13年。
古今鍛冶銘早見出
「校正 古今鍛冶銘早見出」尾關善兵衞永冨撰(尾関善兵衛) 嘉永2年(安政3年増補版) 江戸 金花堂。刀工人名辞典。大正年間まで広く利用された。
慶長以来新刀辯疑
鎌田三郎太夫 安栄8年 大阪 五玉堂
古刀銘盡大全
菅原弘邦 寛政3年 京都
古刀鍛冶銘盡
積翠道人 弘化8年 柏悦堂

明治・大正・昭和初期  

古刀大鑑
本阿弥光賀 明治35年 刀剣會
刀劍談
高瀬羽翠 明治43年再版 日報?
刀劍全書
清水橘村編 明治44年 有倫堂
中央刀剣會誌
中央剣會編 明治43年~大正11年 中央剣會
刀劍と歴史
羽翠文庫編 明治43年~大正4年 日報?
埋忠銘鑑
埋忠壽斎 大正6年 刀剣會本部
光山押形 乾坤
本阿弥光山 大正6年 刀剣會本部
詳註刀剣名物帳
「評註刀劍名物帖 附 名物刀劍押形」高瀬羽翠 大正3年 金港堂
日本刀の位列と価格 : 鑑定備考
高瀬梧堂国立国会図書館デジタルコレクション - 日本刀の位列と価格 : 鑑定備考
はり扇名刀揃い
高瀬羽翠、大正9年。刀に纏わる話を講談風にまとめたもの。国立国会図書館デジタルコレクション - 名刀揃ひ : はり扇
日本刀講話
杉原祥造著。大正11年。国学院大学での講演草稿。
刀剣鑑定講話
本阿弥光遜国立国会図書館デジタルコレクション - 刀剣鑑定講話
日本刀の秘奥
佐藤富太郎著、大正15年刊。昭和8年に「日本刀講座」として再販。
日本刀
本阿弥光遜著。大部分は多田正雄執筆。大正3年刊。古刀新刀著名工の鑑定方法に銘字の臨模を添えた内容。天覧に供したという。
今村押形
今村長賀 昭和2年 大阪刀劍會
刀劍随筆
川口陟 昭和2年 南人?
日本甲冑の新研究
山上八郎 昭和3年 著者
織平押形
「織平押形 附 本阿弥光徳本阿弥光温押形集」近藤周平編 昭和3年 羽澤文庫
新刀古刀大鑑
川口陟 昭和5年 南人?
鞍と鎧
弘津史文 昭和6年 山口 著者
刀劍ノ鑑識
古橋源二郎 昭和6年 岐阜縣中津町著者
日本刀鑑定法講義
本阿弥光瞭著。昭和9年発行。非売品。日本刀の初歩的知識説明書。
日本刀の近代的研究
小泉久雄、昭和8年刊。刀工の作風に押形を添えたもの。押形の多さで話題となる。
日本刀私談
原田道寛著。昭和9年刊。新聞連載の一般向け刀剣物語の収録。
日本刀日本刀
原田道寛著。昭和10年刊。名東の由来を主とする。
日本刀研究便覧
内田疎天著。昭和11年創刊。昭和13年に「新考日本刀研究便覧」と改題し増補版出版。日本刀の初歩的説明と刀工人名辞典と押形。
日本刀通観
内田疎天。昭和11年刊。日本刀鑑定、必要事項。
日本刀講義
雄山閣刊。昭和9年~12年。正編20冊、別巻5冊。昭和41年に刀剣・小道具・外装の部を海底出版。
日本刀の研究
倉田七郎、昭和12年刊。日本刀の基礎知識と刀工別の作風。
日本刀工辞典
藤代義雄著。昭和12年~13年。二冊。主な刀工人名事典と押形。昭和36年に増補版。
日本刀
本間順治著。昭和14年刊。初心者向き概説書。
日本刀匠譚
成瀬関次著。昭和16年刊。日支事変の際に、軍刀修理班として中国にいき見聞した日本刀に関するもの
刀剣鑑定秘話
本阿弥光遜国立国会図書館デジタルコレクション - 刀剣鑑定秘話
日本刀大観
上下巻。本阿弥光遜国立国会図書館デジタルコレクション - 日本刀大観. 上巻国立国会図書館デジタルコレクション - 日本刀大観. 下巻
日本刀雑記
川口渉著。昭和18年刊。著者が発行していた雑誌「刀の研究」の摘録。
日本刀分類目録
郷六貞治編、昭和19年刊。国宝重要美術品に認定された刀剣および外装の目録。昭和47年発行の「重要美術品等認定物件目録」にも同じく目録が収録される。昭和61年発行の「日本刀重要美術品全集」には押形も掲載。




創作物  

絵画工芸品  

珍宝  

忍術書