本阿弥光心押形集


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 本阿弥光心押形集(ほんあみこうしんおしがたしゅう)

本阿弥家七代当主光心の著
弘治2年(1556年)3月の奥書

 概要

  • 本阿弥光心は本阿弥宗家7代目で、永禄2年(1559年)2月2日に64歳でなくなった人物。
    • 子に本阿弥光刹、孫に本阿弥光徳
    • ただし死後の事実が書かれている箇所があり、後世の人間の追記とされる。
  • 原本は現存しないが、江戸後期の土屋温直による写本が静嘉堂に現存した。

 所載刀剣

  1. 名物 親子藤四郎 石甚(石黒甚右衛門
  2. 国吉 (鳴狐) 石甚(石黒甚右衛門
  3. 脇指 銘左安吉 石甚(石黒甚右衛門
  4. 二字国俊 島宗(島井宗室
  5. 御鬢所行平 島宗(島井宗室
  6. 名物 大紀新太夫 松弾(松永弾正
  7. 名物 不動国行 松弾(松永弾正
  8. 短刀 銘正宗 三好修理太夫(三好長慶) 本阿弥より ※三好正宗
  9. 名物 抜国吉 安津(安宅摂津守冬康
  10. 銘越中松倉住(松倉江
    温直云 義弘也、今加州家ニ有之、尤裏銘計也。江之銘アル物日本国中此一本ニ限ル 今川家討死ノ時帯セラル松倉江ナルベシ。本阿弥正三郎(光佐)、今ハ鎬ナシ、平作也ト申候
  11. 名物 樋口藤四郎 樋口屋
  12. 名物 小包平 銘備前国包平作 樋口屋
  13. 古備前正恒太刀
    洲崎兵庫重代、蜘蛛切ト云
  14. 太刀 銘守家
    信州井上太刀
  15. 銘国行 三尺一寸七分 (小林国行
    明徳二年12月丗内野合戦ニ小林、此太刀ニテ多ノカタキヲ切也。峯鎬ニ切込多シ、物打処ニ端ノコボレ多シ
  16. 名物 庖丁藤四郎
  17. 名物 凌藤四郎(鎬藤四郎
  18. 名物 乱藤四郎
  19. 名物 今荒波則房
  20. 名物 千鳥一文字

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