種々薬帳


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 種々薬帳(しゅじゅやくちょう)

天平勝宝八年(七五六)六月二十一日、聖武天皇崩御の七七忌に光明皇太后が東大寺大仏に薬物60種を奉納した目録
正倉院北倉 158

  • 巻首に「盧舎那仏に奉る種々薬」とあることから一般に「種々薬帳」と呼ばれる。

    奉 盧舎那仏種々薬
    合六十種  盛柒樻廿一合

  • 奉納された薬物は、実際に人々の治療に用いられたとされるが、今でも正倉院には約40種類の薬が残っている。

以前は堂内に安置して盧舎那仏に供養す。若し病苦に縁りて用う可き者有らば、並びに僧綱に知らせて後、充て用うることを聴さん。伏して願わくは此の薬を服する者、万病悉く除かれ、千苦皆救われ、諸善成就し、諸悪断却し、業道に非ざる自りは長じて夭折する無く、遂に命終の後、花蔵世界に往生し、盧舎那仏に面し奉らしめ、必ず遍法界位を証得せんと欲するを。
天平勝宝八歳六月廿一日

従二位行大納言兼紫微令中衛大将近江守藤原朝臣 仲麻呂
従三位行左京大夫兼侍従大倭守藤原朝臣 永手
従四位上行紫微少弼兼中衛少将山背守臣万朝臣 福信
紫微大忠正五位下兼行左兵衛率左右馬監賀茂朝臣 角足
従五位上行紫微少忠葛木連 戸主

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