熱田神宮

熱田神宮(あつたじんぐう)  

式内社(名神大社)
尾張国三宮
旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社

概要  

  • 名古屋市南部の熱田台地の南端に鎮座する。古くは伊勢湾に突出した岬上に位置していた。
  • 三種の神器の1つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られる。
    ただし草薙剣は、壇ノ浦の戦いで遺失したとも熱田神宮に保管されたままともいう。
  • 建物は伊勢神宮と同じ神明造であるが、1893年(明治26年)までは尾張造と呼ばれる独特の建築様式だった。
  • 宮中の四方拝で遥拝される一社。神紋は「五七桐竹紋」。

大宮司職  

  • 大宮司職は代々尾張国造の子孫である尾張氏が務めていたが、平安時代後期に尾張員職の外孫で藤原南家の藤原季範にその職が譲られた。
  • 以降は子孫の藤原氏・千秋氏が大宮司、尾張氏が権宮司を務める。なお、この季範の娘は源頼朝の母(由良御前)である。

文化財  

国宝  

熱田の来国俊
短刀 銘「来国俊/正和五年十一月日」身長25.1cm、内反り。平造、三つ棟、重ね厚く、内反、尋常の姿。なかご生ぶ、目釘孔2個。来国俊76歳の作。明治44年4月17日旧国宝指定。昭和30年2月2日に国宝指定。

重要文化財  

太刀
銘「了戒嘉元三年三月日/山城国住人九郎左」長さ二尺七寸三分強(82.6cm)、反り3.0cm、元幅3.1cm。鎬造、庵棟。少し磨上げているが長寸で腰反りが強く、踏張があり、先はやや細る。茎は少し磨上げ、中程から茎先にかけて表裏に長銘を切る。目釘穴2個。棟には大小2か所の切込痕がある。大正15年4月19日旧国宝指定。重要文化財
銘「吉光」。7寸3分。大正10年4月30日旧国宝指定。
太刀
銘「元弘三年六月一日実阿作/文禄四年乙未五月吉日松下小一郎守勝奉寄進熱田大神宮諸願成就」長さ83.7cm、反り3.7cm、元幅2.9cm。茎は生ぶ、佩表に「元弘三年六月一日実阿作」と一行に書き下し銘。刀身の鎬地には「文禄四年乙未五月吉日松下小一郎守勝奉寄進熱田大神宮諸願成就」と奉納切付銘がある。重要文化財。熱田神宮所蔵。
脇差
指表「奉納尾州熱田大明神」指裏「両御所様被召出於武州江戸御劔作御紋康之字被下罷上刻籠越前康継」。長さ35.2cm、反り0.6cm。平造、三ッ棟、身幅一段と広く寸延びの脇指。表に竹に筍を裏に梅樹を刀身一杯に彫る。茎、生ぶ、先剣形、鑪勝手下り、寄進のため目釘穴がない。家康秀忠の両御所の御前で鍛刀し、その賞として葵紋及び「康」の一字を賜り名を康継に改めたという経歴を記している。自身による奉納刀。重要文化財
熱田国信
銘「長谷部国信」長40.8cm、反り0.8cm。平造、三つ棟。姿は身幅広く、寸延びでやや深く反りがつく。表に刀樋、裏に不動の梵字に護摩箸。中心うぶで舟形短い。目釘孔1個、目釘孔の下に「長谷部国信」と長銘を切る。重要文化財
太刀
銘「宗吉作」宗吉は、来一門来国長の弟子宗長の弟子。明治44年4月17日旧国宝指定。熱田神宮所蔵
太刀
銘「宗吉作」明治45年2月8日旧国宝指定。熱田神宮所蔵
短刀
銘「国光/徳治三年(以下切)」9寸7分。大正10年4月30日旧国宝指定
太刀
銘「長光」二尺三寸八分。大正10年4月30日旧国宝指定
太刀
銘「備州長船重光」長二尺七寸二分(82.7cm)。鎬造、庵棟。長寸で反りは高く、中鋒つまる。鋩子は乱れ込み尖りぎみに浅く返る。彫物は棒樋、区際で丸止めとなる。茎は生ぶ。目釘穴4個。大正10年4月30日旧国宝指定
短刀
銘「長谷部国信」裏に切付銘「藤原友吉」。長さ22.3cm、反り0.3cm、元幅2.3cm。平造、三つ棟。小振りで反りがつき、ふくら枯れる。刃文は皆焼、帽子は突上げて尖り深く返る、彫物は表に素剣、裏は不動の梵字を彫る、茎は生ぶ。大正10年(1921年)4月30日に重要文化財指定
金銅兵庫鎖太刀
総長95.3cm、鞘長74.6cm。長64.1cm、反り2.3cm。鞘覆輪の棟に「尾州春日郡安食上庄鎮守八劔大明神清滝権現長尾天神祷奉施御劔 永仁第七暦己亥三月二十二日勧進唯心房円□」との寄進針書の銘が入る。明治37年(1904年)重要文化財指定
  • 太刀 銘国友
  • 太刀 銘則国
  • 剣 銘為清 身に熱田太神宮宗久と切付あり
  • 太刀 銘備州長船兼光
  • 剱 銘□利(包利)
  • 太刀 銘真行 身の表に元亀二年辛未八月八日大久保与九郎、裏に熱田大名神奉寄進之と切付あり
  • 太刀 無銘(伝真長

その他  

癬丸
平景清所持。千秋季光、陰山掃部助に次いで所持した丹羽長秀が眼病に悩まされたために熱田神宮に奉納したという。
脇差
銘「吉光」裏銘「亀王丸」(蜘蛛切丸と伝承)。長さ32.6cm、反りなし 元幅1.9cm。愛知県指定の文化財 「蜘蛛切藤四郎

関連項目