秘談抄


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Table of Contents

秘談抄(ひだんしょう)  

宇都宮三河入道
全五巻

概要  

  • 名越遠江入道崇喜の名越流鑑定術を継いだ宇都宮三河入道による。
  • 内容は「上古秘談抄」三巻を元に、当時鑑定の第一人者とされた著者が五巻にまとめ直したもの。
  • 室町幕府第三代将軍足利義満の刀剣係であった著者により応永年間に書かれたもので、後世の鑑定書に影響を与えた。
  • 序文が「観智院本銘尽」などと同じであり、秘談抄は銘尽が元になって成立したと考えられているが、すでに原本は失われている。


系統本  

宇都宮銘尽(うつのみやめいづくし)  

  • 「秘談抄」の抜粋版と見られている書物
  • 序文

    夫神代之剣号天村雲剣而云々

    観智院本銘尽や元亀本刀剣目利書と同じ序文。

  • 日本刀成立以前を次の3つに大別する。
    1. 【大宝】:友光、天国、文寿、藤戸
    2. 【和銅】神息、大原真守
    3. 【大同】:実次(備前あるいは熊野鍛冶)、盛国(備前あるいは奥州鍛冶)、安綱
  • さらにその後を、次の4つに区分する
    1. 【永延】助包、義則、為吉(義則同人とも)、宗近、秦包平正恒信房、大和行平、高平、助平
    2. 【寛治】友成、薩摩正国、行安、三池典太、河内有成、舞草行重
    3. 【久寿】:薩摩行仁法師、豊後家重、奥州月山、雲同、豊後定秀
    4. 【元暦】:豊後行平、備前正恒助包、眞守、貞国、相州助真、関東など12名
  • 後鳥羽院鍛冶結番(御番鍛冶
    • 三月延房「備前国住人 今出川太上入道殿鉢丸造之、又宇都宮重代之壺切同作作之」
  • 粟田口鍛冶系図
    国家─┬国友
       ├則国
       ├久国
       ├国安
       ├国清
       ├有国
       └国綱
  • 大和国古今
    • 最も最近の鍛冶を応安ごろの手掻包吉としており、本書が応安~応永ごろの成立であると見る根拠となっている。
  • 古今所々時代不同
  • 來系図
    国吉──国行──国俊──国光
    二字国俊同人説
  • 近比鎌倉鍛冶
  • 備前国古今不同少々
  • 備中国古今少々時代不同
  • 異説在所不明物少々

新刊秘伝抄(しんかんひでんしょう)  

  • 天正7年(1579年)
  • 宇都宮三河入道の末裔で、「尾張竹屋」と称される竹屋惣左衛門理安により編集されたもの。

特徴  

  • 粟田口六兄弟とする。
    国頼──国家─┬国友
           ├久国
           ├国安
           ├国清
           ├有国
           └国綱

関連項目