網屋
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網屋(あみや)
刀剣商の屋号
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屋号
- 網屋という屋号は、元は金網を渡世としていたことにちなむという。
- ある時、近隣の醫者(医者)の依頼により、懇意にしていた刀屋に一口の刀を金七両二分で売った。半年くらいたった頃、礼金として金一封(二両二分)を貰ったという。
- これが動機となって、職をやめて刀屋になることを思い立ち、その道に入ったという。
小倉惣右衛門
- 京橋木挽町で江戸時代から続く刀剣商、「網屋」の主人。
「小竜景光」の逸話に網屋惣之助なる人物が登場する。
五代網屋惣右衛門
- 本名は小倉陽吉。
- 明治11年(1878年)3月22日生まれ。
- 明治~昭和初期の書物に登場する小倉惣右衛門は、五世網屋惣右衛門。
- 祖父が明治25年(1892年)の2月に亡くなるが、当時陽吉は十五歳の少年であり、またその頃陽吉の父は他業に転じていた。その後、清田直などに教えを請い、刀屋として一つずつ仕事を覚えていったという。
- 昭和28年(1953年)3月17日没
刀剣会
- 杉山茂丸が立ち上げた築地刀剣会では実質的な会主を務めている。
- のち中央刀剣会でも判者を長らく務めた。
名士と刀剣
- 中央刀剣会の会誌に大正14年(1925年)から昭和8年(1933年)まで100回に渡って連載したもの。
- 当時の刀剣界の諸氏が登場する。
金工研究と著作
- 自らも刀剣を収集し、とくに鍔小道具では自他共に認める目利きであった。著作も多数残している。
- 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本鐔刀工録
- 国立国会図書館デジタルコレクション - 横谷宗珉
- 国立国会図書館デジタルコレクション - 赤坂鐔工録
- 国立国会図書館デジタルコレクション - 長州鐔
- 国立国会図書館デジタルコレクション - 肥後金工録 ※長屋重名著、小倉惣右衛門編
- 刀剣金工名作集 全八冊
- 日本刀講座 別巻2「名士と刀剣」
- 日本刀講座 第6巻
関東大震災
- 関東大震災で罹災し、「罹災美術品目録」にも「京橋區小倉陽吉氏」として登場している。
関連項目
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