備前長船長義(刀工)


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 長義(ちょうぎ / ながよし)

備前長船派刀工
正宗十哲の一人
古刀最上作

  • 古くからチョウギと音読みされる。

 生涯

  • 備前長船光長の子
  • 通称藤左衛門
  • 相州正宗の門人となり、正宗十哲に数えられる。
  • のち伯耆または越後に移住する

 二代説

  • 二代説がある
    1. 長義の子を二代長義とする
    2. 初代の次男五郎左衛門長清がのち二代長義を襲名。長清は二代長義の子ともいう。

 作風

  • 相伝備前
  • 身幅広く、重ね薄く、反り浅い。
  • 切先伸びて豪壮な姿。
  • 鋩子は乱れこんで突き上げ、返りは深い。

 

  • 長銘に切り、書体も大きい。

 著名作

八文字長義
「鬼義重」と豪勇を恐れられた佐竹義重の所持。
六股長義
大久保忠世所持。
山姥切
銘「本作長義」。堀川国広の写し(山姥切国広)で有名。昭和24年(1949年)2月18日重要文化財指定。公益財団法人徳川黎明会所蔵、徳川美術館保管
南禅長義
土佐山内家旧蔵。
倶利伽羅長義
刃長一尺八寸
生駒長義
生駒一正所持
朱銘長義
脇差。大正13年(1924年)4月15日重要文化財指定。妙圀寺所蔵、堺市博物館寄託
朱銘長義
刀、薙刀直し脇差
大坂長義
短刀。加賀藩前田家伝来
柳生長義
金粉銘長義。長2尺3寸3分半。重要刀剣。刀剣博物館所蔵
御物
在銘、折紙付き。
庖丁長義
銘「備前長船住長義/貞治六年丁未十月」。水戸徳川家伝来。徳川斉昭所用、徳川圀順寄進。常磐神社(茨城県水戸市)旧蔵。旧国宝関東大震災で焼失。
大長義
銘「備州長船住長義/貞治六年未丁十月」目釘孔2個
短刀
正平年号。出雲松平家伝来、折紙付き。川田小一郎男爵家所持。
太刀
銘「備前國長船住長義」。長二尺四寸一分、反り六分六厘。表裏棒樋に添樋をかき流す。中心磨上。表下半に長銘。その下に「作」の字の一分が残る。旧国宝。名宝日本刀展覧会では神奈川県森栄一氏蔵。
太刀
指裏金象嵌銘「長義磨上本阿(花押)」。重要美術品指定。土浦市立博物館所蔵
短刀
銘「備州長船住長義/正平十五年五月日」昭和6年(1931年)1月19日重要文化財指定。前田利為旧蔵、吉田利男旧蔵。個人蔵
太刀
銘「備前国長船住長義」長73cm、反り2cm。昭和15年(1940年)5月3日重要文化財指定。公益財団法人蟹仙洞蔵
太刀
銘「備州長船住長義」長71.3cm、反り1.6cm。鎬造、色医胸、大鋒、両区。表裏に棒樋掻き流し。なかご磨上、栗尻、目釘孔四個。昭和11年(1936年)5月6日重要文化財指定。株式会社ブレストシーブ所蔵
無銘 伝長義。鎬造り、庵棟、大磨上、目釘孔3個。刃長71cm、反り1.6cm。福山藩主阿部家伝来。小松安弘興産所蔵。平成29年(2017年)7月31日登録美術品登録。

 系譜

 長重

  • 長義の兄あるいは弟という。
  • 建武、康永
短刀
銘「備州長船住長重/甲八月日」本阿弥忠栄目利書。長九寸二分。三棟。
光徳指料
七字銘長重。銘「備州長船住長重/甲戌」(建武元年)と在銘。本阿弥光徳の差料。光山押形所載。重要美術品。長八寸六分。中心うぶ。本阿弥猛夫氏所持。昭和17年(1942年)6月26日重要文化財指定、昭和28年(1953年)11月14日国宝指定。

 兼重

  • 弟子、または子
  • 康永、延文

 長守

  • 孫弟子
  • 正平、永和

 兼長

  • 孫弟子
  • 正平、貞治

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