長谷部国重(刀工)
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長谷部国重(はせべくにしげ)
刀工集団、長谷部一派の始祖。
建武期(1334~36)頃の山城の刀工で、正宗十哲の一人。相州伝を鍛えた。
相模の新藤五(長谷部)国光の子とも言う。
著名刀
- へし切長谷部
- 国宝。黒田家伝来。
- 薙刀直シ刀
- 銘「国重八幡大菩薩/天満大自在天神」大正14年4月24日に重要文化財指定。大分県大分市の豊後国一宮
柞原 八幡宮所蔵。 - 脇差
- 銘「長谷部国重」。拵 黒糸柄蝋色鞘脇指。大正4年(1915年)3月26日に重要文化財指定。孝明天皇御物のト書きあり。金剛峯寺所蔵。※和歌山県の旧資料では大正2年(1913年)4月14日指定。
- 短刀
- 銘「長谷部国重」昭和28年11月14日重要文化財指定。財団法人日本美術刀剣保存協会 刀剣博物館所蔵。
- 刀
- 無銘伝長谷部国重。昭和28年11月14日重要文化財指定。身長70.6cm、反1.4cm。個人蔵。
- 刀
- 銘「長谷部國重」平成16年3月31日大分市指定文化財。「府内國重」と呼ばれる。
- 短刀
- 銘「長谷部国重/延文二年己巳二月日」長九寸五分、一分五厘。平造、庵棟。表に腰樋、裏に護摩箸。火炎風の乱れ込みで沸つく。昭和11年9月12日重要美術品指定、近衛榮太郎所持。昭和18年近郷重孝氏蔵。
- 短刀
- 銘「長谷部国重」長一尺二寸三分、反り一分八厘。平造り、三ツ棟、身幅広く、重ね薄く、反り付き。表に素剣と爪、裏に棒樋と添樋を掻き流し。生ぶ中心、先舟形。表に五字銘。昭和12年8月28日重要美術品指定、筒井源吉氏所持。
- 短刀
- 銘「長谷部国重」長27.8cm、反り0.3cm。昭和30年5月17日岡山県指定重要文化財。個人蔵
- 万歳楽
- 脇差 銘「長谷部国重/応安元年六月日」。金象嵌銘 萬歳楽。一尺八寸二分。昭和12年(1937年)8月28日重要美術品認定、内田治氏所持。
系譜
長谷部国信
- 長谷部国重の弟。
- 唐柏国信
- 銘「長谷部国信」「上杉家御手選三十五腰」のひとつ。昭和13年(1938年)5月10日重要美術品指定。上杉憲章伯爵所持。
- 熱田国信
- 銘「長谷部国信」明治44年4月17日重要文化財。熱田神宮所蔵。東京国立博物館寄託
- 脇差
- 銘「長谷部国信」一尺一寸六分、反り二分五厘。平造、庵棟。鋩子火炎風。藤本広蔵氏蔵。
- 脇差
- 銘「長谷部国信」一尺五寸九分五厘、反り三分五厘。平造、庵棟。表裏に二筋樋。鋩子火炎風。日野恒次郎氏蔵。
- 短刀
- 銘「長谷部国信」裏に切付銘「藤原友吉」。長さ22.3cm、反り0.3cm、元幅2.3cm。平造、三つ棟。小振りで反りがつき、ふくら枯れる。刃文は皆焼、帽子は突上げて尖り深く返る、彫物は表に素剣、裏は不動の梵字を彫る、茎は生ぶ。大正10年(1921年)4月30日に重要文化財指定。熱田神宮所蔵。
- 短刀
- 銘「長谷部国信」附 銀鮫柄蝋色刻鞘合口拵。昭和2年(1927年)4月2日に旧国宝指定。重要文化財。厳島神社所蔵。
- 短刀
- 交代寄合の村瀬勝成が亡父直成の遺物として将軍綱吉に長谷部国信の短刀を献上している。
- 脇指
- 銘「長谷部国信」長33.5cm、反り0.3cm。身幅広く、寸延び。長州征伐の際に、尾張徳川家から14代将軍徳川家茂に献上されたもの。重要刀剣。森記念秋水美術館所蔵
- 大久保斬り
- 大久保利通は、明治11年(1878年)5月14日に紀尾井坂で石川県士族らに襲われ殺害された。この襲撃時に用いられたのが長谷部国信の1尺の刀で、賊は襲撃後にその場に刀を捨てて去った。当時大久保は暗殺を警戒して鎖帷子を着込んでいたため、刃はササラのように刃こぼれしていたという。
関連項目
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