唐柏
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唐柏国信(からかしわくにのぶ)
- 長谷部派、長谷部国信の作
- 「上杉家御手選三十五腰」のひとつ
- 「上杉家刀剣台帳」の乾47号
- 元来太刀であったが、打刀拵に直された際に茎棟を削いだために先が尖っている。
- 目釘孔2個、「長谷部国信」の五字銘。
- 黒漆塗合口打刀拵が附いていたが、米国から返還された際には紛失していた。
由来
- 「唐柏(からかしわ)」とは唐胡麻(とうごま)のことで、皆焼(ひたつら)に焼いた刃紋が棟にまで広がった様が唐胡麻に似ていることから名付けられたという。
唐胡麻(とうごま)はトウダイグサ科トウゴマ属の多年草。別名、ひま(蓖麻)、からえ。種子は楕円形で黒褐色の斑点があり、しぼって「ひまし油」をとる。
来歴
- 上杉家に伝わる。
- 明治24年(1891年)に今村長賀が拝見しており、「御拵前に同じ。貴重々々」と述べている。
- 戦後占領軍により持ち去られており、長らく行方がわからなかったが、近年米国より刀身のみが返還されたという。
相州吉広
- 相州吉広作の刀に「唐柏」の異名がつくものがある。
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