手掻包永(刀工)


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手掻包永(てがいかねなが)  

鎌倉中期の大和の刀工
手掻派の祖

概要  

  • 天蓋平三郎と称した。
  • 大和の刀工集団手掻(転害、天蓋)派の始祖とされ、同派の代表的刀工

著名作  

名物  

児手柏
細川幽斎から徳川将軍家、水戸家。徳川ミュージアム所蔵(焼身)
白樫包永
享保名物帳所載。毛利家伝来、毛利秀元より毛利綱元。綱元から将軍家献上。のち丸亀藩京極家。
享保名物追加
昔之名剣御所之剣」の部。

謹案に此御剣現に御物なり。院御料御伝来とあり。長二尺二寸六分、金造雲毛彫の御立ち造

国宝  

静嘉堂文庫所蔵
手掻包永太刀。長73cm、反り2.7cm。目釘孔4個、なかご先に近く棟寄りに二字銘。赤星鉄馬旧蔵、岩崎家から静嘉堂文庫。1931年(昭和6年)12月24日重要文化財指定、1952年(昭和27年)11月22日国宝指定。初代包永の作。

重要文化財  

太刀
銘「包永」附紙本墨書「徳川家康感状」天正13年。刃長71.3cm、反り2.3cm。1942年(昭和17年)6月26日重要文化財指定(01075)。文化庁所蔵。東京国立博物館文化庁分室保管
太刀
銘「包永」1942年(昭和17年)6月26日重要文化財指定(01024)。静岡県個人蔵
太刀
銘「包永」1938年(昭和13年)7月4日重要文化財指定(01107)。東京都個人蔵
太刀
銘「包永」1938年(昭和13年)7月4日重要文化財指定(01200)。大阪府個人蔵
太刀
銘「包永」1924年(大正13年)4月15日重要文化財指定。四条畷神社所蔵(大阪府)
太刀
銘「包永」1916年(大正5年)5月24日重要文化財指定。姫路神社所蔵(兵庫県)
太刀
銘「包永」重要美術品。長二尺三寸四分八厘、反り七分四厘。鎬造り、庵棟、鎬高く鎬幅広い。なかご磨上、なかご先棟寄りに二字銘。保科正昭子爵。

手掻派  

  • 手掻派の名は、一派が奈良東大寺大仏殿の西北(正倉院の西側)にあたる転害門(害を転ずる)の近くに住んだためという。
    転害門は、平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の大火にも焼け残った寺内で数少ない建物の一つ。平家一門の怨みを晴らすべく頼朝を暗殺しようと悪七兵衛平景清が隠れていたという伝承から、別名を景清門ともいう。現在国宝
  • 当麻派、手掻派保昌派、尻懸派、千手院派の5つが大和五派と呼ばれる。

関連項目  


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