ふくやま美術館
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ふくやま美術館(ふくやまびじゅつかん)
公益財団法人ふくやま芸術文化振興財団が運営する博物館
創設
- 1988年、福山市市制施行70周年記念事業として「ふくやま美術館」開館
- 1992年03月、財団法人ふくやま芸術文化振興財団に改組
所在地
- 広島県福山市西町二丁目4番3号(福山城敷地内)
特徴
- 文化庁の登録美術品制度を利用し、数多くの刀剣類を保管する。
小松安弘コレクション
- ふくやま美術館で公開されている刀剣には小松コレクションが多く含まれる。
- 株式会社小松安弘興産所蔵となっているもので、食品トレー容器の製造販売を業とするエフピコの創業者小松安弘氏が所蔵した名品である。
- 2018年12月8日、この「小松コレクション」が11月22日付で福山市に寄贈されたことが発表された。報道によれば、創業者で福山市名誉市民である小松安弘氏(2017年5月23日死去、79歳)が昨年亡くなり、コレクションを所有していた小松安弘興産から「散逸を防ぎ、まとまった形で後世に残してほしい」と申し出があったという。受納式は2019年1月16日に行われた。
- 国宝刀剣7口は、東京国立博物館の19口に次ぐ2番目の収蔵量で、民間で最大規模の徳川美術館に並ぶ。美術館では、「小松安弘コレクション」と名付けて保管、展示していくという。
国宝
- 江雪左文字
- 国宝 太刀 銘「筑州住左」
刃長78.2cm、茎長21.7cm。かつては二尺九寸ほどであったという。黒塗鮫革包打刀拵が附く。 - 太閤左文字
- 国宝 短刀 銘「左/筑州住」
号じゅらく(太閤左文字)。刃長23.6cm、茎長8.8cm。金襴包合口腰刀拵が附く。 - 会津新藤五
- 国宝 短刀 銘「国光」
刃長25.4cm、茎長10.9cm。蒲生氏郷から前田利常、綱吉。家千代(家宣の子)の御七夜を祝って5代綱吉が贈るが、のち将軍家に戻った。将軍家代々、中島喜代一、青山孝吉、小松コレクション。 - 太刀
- 銘「正恒」
「蜂須賀正恒」。刃長73.9cm、茎長20.8cm。阿波徳島藩主蜂須賀家に伝来したもので、現在は梨子地桐紋蒔絵糸巻太刀拵が付属する。 - 太刀
- 銘「国宗」
刃長72.7cm、茎長20.0cm。2寸ほど磨上げられている。黒塗打刀拵が附く。 - 太刀
- 銘「吉房」
刃長73.9cm、茎長20.8cm。生ぶ中心。徳川将軍家に伝来したもので、鞘書より延宝4年(1676年)甲府綱豊(のちの徳川家宣)の元服の際に、4代将軍家綱が贈ったものとわかる。黒塗打刀拵が附く。 - 太刀
- 銘「則房」
刃長77.4cm、茎長22.3cm。元は3尺ほどあったものが4寸ほど磨上げられている。宝永4年(1707年)7月11日に家千代(家宣の子)の御七夜を祝って5代綱吉が会津新藤五と共に贈ったもの。
重要文化財
- 太刀
- 銘「国清」
刃長79.4cm、茎長19.4cm。天和元年(1681年)4月、秋田藩主3代佐竹義処が帰国の挨拶をした際に将軍徳川綱吉より賜ったもの。 - 刀
- 無銘伝来国光
刃長70.0cm、茎長15.4cm。鞘書に「長弐尺参寸壱分磨上無銘 国光 代金七拾枚折紙有 元禄十三庚辰年九月六日殿様御気色御快気以後今日初而 御成ニ付為御祝儀御拝領」とあり、元禄13年(1700年)9月6日、5代将軍徳川綱吉が側用人・柳沢保明(吉保)の快気祝として下賜したことが分かる。※松平姓及び「吉」の偏諱を与えられたのは元禄14年(1701年)。 - 朱判貞宗
- 短刀 朱銘貞宗/本阿(花押)
名物「朱銘貞宗」。刃長33.8cm、茎長10.0cm。 - 太刀
- 銘「備州長船兼光/延文三年二月日」 ※「上杉刀剣台帳」乾第三拾六号
刃長88.8cm、茎長26.2cm。 - 太刀
- 銘「備前国長船盛景」
刃長74.2cm、茎長18.8cm。上野国館林藩主・秋元家伝来。 - 刀
- 無銘 伝 長義
刃長71.1cm、茎長20.5cm。備後福山藩主・阿部家伝来。 - 短刀
- 銘「光包」
刃長26.4cm、茎長9.5cm。「剣槍秘録」に享保3年(1718年)4月15日、5代伊達吉村が帰国の挨拶をした際に将軍吉宗より拝領した。白鮫柄黒漆塗鞘に後藤宗乗作の金這龍目貫、後藤乗真作の赤銅魚子地金這龍小柄のついた拵が付属していたという。
関連サイト
関連項目
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