君万歳
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君万歳友成(きみばんざい)
君万歳友成(きみばんざい)
- 天正18年(1590年)の小田原の戦いの際に、豊臣秀吉が弘前藩の藩祖となった津軽為信に贈ったもの。
- 「君萬歳友成御太刀御鞘巻」
- 弘前藩12代藩主の津軽承昭が同社に寄贈した。
津軽承昭は宇土藩10代藩主細川斉護の四男。三兄が肥後熊本藩12代細川護久で、護久の子が細川護立。
津軽承昭は安政4年(1857年)に津軽順承の婿養子となり、安政6年(1859年)に家督を継いだ。明治17年(1884年)伯爵に叙爵され、のち第十五国立銀行取締役となっている。大正5年(1916年)77歳で没。
- 大正14年(1925年)4月24日旧国宝指定(現、重要文化財)
丙種 刀劔
太刀
銘友成作津軽為信所有
拵絲巻太刀
附太刀目録一通及津軽承昭寄進状一通
一口
青森縣中津軽郡岩木村 高照神社
(大正14年 文部省告示第二百三十七號)
- 高照神社宝物殿の老朽化に伴い、平成30年(2018年)以降は「高岡の森弘前藩歴史館」で保管されている。
君万歳
- 皇室伝来の太刀。ただし焼き直しもの。
- いつからかは不明だが皇室にあったようで、享保17年(1732年)の記録に登場している。
(11月)廿日
御なかもち 一さほ
御太刀後白河院宝剣、君万歳、御賀丸 三ふり一箱
このうち「後白河院宝剣」については、「御物調書」における44番「後白河天皇御剣 東宮御相伝 賢所御拝」とされているものと思われる。
- 御料
君万歳御剣
二尺三寸七分、刃文直焼、忠表に「備前国友成」、裏に「君萬歳」
- 現在は東京国立博物館所蔵
その他
添え銘
- 添え銘で「君万歳」と入るものがある。
- 延慶2年(1309年)の無銘大進坊作
- 大永6年(1526年)の勢州村正作
- 天正13年(1585年)の備後三原正興作には「君者万歳」とある
- その他、備前永保作、山城の盛国作、近江有正作など
彫物
- 応永4年(1397年)の備前長船盛氏の短刀
- 寛文5年(1665年)の鈴木宗栄の脇差
- 栗原信秀。大坂常駐中の慶応元年(1865年)作、将軍家茂献上の脇差
- 平安城長吉の短刀
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