可然物
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可然物(しかるべきもの)
- 備前・備中のうち、業物の刀工60名を挙げたもの。
概要
- 室町幕府三代将軍の足利義満が、宇都宮三河入道に命じて将軍家から下賜するにしかるべき刀を選ばせたもの。将軍家から下賜された刀は家重代の家宝となるため、切れる刀を選ばせたという。
人に御太刀を下さるをば、諸侍重代にもすべきか、然るに物のきれざらんを可被下事、不可然之間、可然物を記し申すべし
鍛冶の中に可然物と云位あり。其おこる所の子細は。鹿苑院殿の御時。宇津宮入道天下の目利たりしに。或時殿中にて仰出されし旨。諸侍に下さるゝ御太刀をば。定而聊爾におもふべからざり歟。然るに。よからぬものを下されんは然るべからず。可然物を注し申べき由。仰出さるゝ時。則御前にて注したるもの也。然る間數も多からず。又上作名などは不加書之。
- 宇都宮三河入道は、その場で次の60工を選び提出した。
備前
- 助則、則包、安則、則助、則常、永包、吉家、宗忠、宗恒、家安、国光、介成、高包、包助、有正(在正)、実忠、成宗、重家、有行(在行)、延正、友安、家忠、助久、景則、康貞、重吉、貞真、真光、助光、守俊、景安、実守、助重、助真、真守、備前守家、雲次、守重、光長、則房(福岡一文字派)、成綱、順慶、光重、則光(長船派)、吉房、国長、則依、助依、雲生、景秀、行真、長則、景依の53工
備中
- 弘次、行次、守次、次恒、助次、吉次(中青江)、真次の7工
関連項目
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