稲葉瓢箪
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稲葉瓢箪(いなばひょうたん)
- 天下六瓢箪のうち、上杉瓢箪についで第二とされる。
六瓢箪とは上杉瓢箪一名大友瓢箪、稲葉瓢箪、眞珠庵瓢箪、佐久間瓢箪、茶屋瓢箪、玉津島是なり
(大正名器鑑)瓢箪由来天下ニ六ノ内也、上杉瓢箪綱国殿拝領之由(綱紀殿献上之由の誤なるべし)、第一之茶入、稲葉美濃守正則公御所持第二之由云々
(玉津島茶入の袋箱書付片桐石州筆)
由来
- 稲葉正則所持にちなむという。
相模小田原藩第2代藩主。
来歴
- 稲葉家の前の伝来は不明。
- ある本に、大友家から秀吉、木下宮内、城丹波を経たとある。
唐ひやうたん茶入 稲葉丹後守様。由緒書大友家より金代にて秀吉公へ上、臣木下宮内殿、城丹波殿へ御成付参、夫より祖父方へ来る。
(勝海舟本銘物控)
- 代々稲葉家にて相伝する。
- 明和9年(1772年)の実見記がある。
唐瓢箪茶入 稲葉丹後守所持、明和九年壬申十月廿一日御城於広間拝見。
(暢園秘録)
稲葉丹後守は、山城淀藩7代藩主の稲葉正諶と思われる。
- 明治30年(1897年)1月、稲葉家の都合にて、親戚の松浦伯爵家に預けられる。
山城淀藩主稲葉正邦は子がなかったため、肥前平戸藩12代藩主松浦詮の子である稲葉正縄を養子に迎えている。平戸藩松浦家は、4代松浦鎮信以降、代々茶道鎮信流を伝えている。
- 同年2月22日、田中常徳が仲介し、岩崎弥之助に金五千両で譲渡している。
田中常徳は元淀藩士の家系という。
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