祢々切丸
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祢々切丸(ねねきりまる)
大太刀
山金造波文蛭巻大太刀
号 祢々切丸
刃長216.7cm、反り6.4cm、身幅5.6cm、刀身重量24kg
重要文化財
日光二荒山神社所蔵
- 正式な名を、「山金造波文蛭巻大太刀(やまがねづくりはもんひるまきのおおだち)」とする。
- 京の三条小鍛冶宗近の作とも、来国俊の作とも。
- 刃長七尺一寸余という大変大きい刀で、日本最大の太刀といわれる。
- 鵜の首造り。
由来
- その昔、日光の鳴虫山に「祢々(ねね)」という虫の妖怪が住み着き、人々を困らせたという。
- その時この太刀が二荒山神社の拝殿から飛び出て、「祢々虫」を追い回し、大谷川を渡り、向かいの祢々が沢を駆け上り、遂に二荒山神社の前まで追いつめた上で斬り捨てたという。それより後、「祢々切丸」と号したという。
祢々は、日光付近で河童のことともいう。
- 昭和42年(1967年)6月15日重要文化財指定。
三口の大太刀
- 二荒山神社には、御神刀としてこの祢々切丸のほかに、「瀬登太刀」「柏太刀」の三振りが保管されており、例大祭「弥生祭」には男体山中で捕獲した三頭の雄鹿の生皮を敷いて、その上に「柏太刀」、「祢々切丸」、「瀬登太刀」の三口の大太刀を飾る習しとなっている。
- 「二荒山(ふたらさん)」とは、栃木県日光連山を代表する山である「男体山」の別名である。古くから山岳信仰の対象として知られ、山頂には日光二荒山神社の奥宮がある。
- 日光二荒山神社は、式内社(名神大社)論社、下野国一宮。1873年(明治6年)に国幣中社に追加列格(旧社格)され、現在は神社本庁の別表神社。
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