天下三肩衝
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天下三肩衝(てんかさんかたつき)
- 茶器で肩衝と呼ばれる器の肩部が水平に張った茶入のうち特に優れたものを指す言葉。
かたつき天下に名物三つ御座候。ならしば、初花、新田此三つに候
概要
- 以下の3つを「天下三肩衝と呼ぶ。
- 新田肩衝
- 大名物
村田珠光─三好宗三─織田信長─大友宗麟─豊臣秀吉─徳川家康─水戸徳川頼房
重要美術品
徳川ミュージアム所蔵 - 初花肩衝
- 大名物
足利義政─鳥居引拙─疋田宗観─織田信長─織田信忠─松平親宅─徳川家康─豊臣秀吉─宇喜多秀家─徳川家康─松平忠直─松平備前守─柳営御物
重要文化財
徳川記念財団所蔵 - 楢柴肩衝
- 大名物
足利義政─村田珠光─鳥居引拙─芳賀道祐─天王寺屋宗伯─神屋宗白─島井宗室─(信長)─秋月種実─豊臣秀吉─徳川家康
明暦の大火で焼け修復された後行方不明
逸話
- 信長入手当時、「初花肩衝」は「新田肩衝」に次ぐ「天下二」の肩衝と評価されていた。
- 信長は、当時「楢柴」を所持していた島井宗室に対して献上するよう申し入れていたが、これに対して宗室が献上すべく訪れたのが本能寺の変の前日である天正10年(1582年)6月1日であり、翌2日の変を受けて宗室は博多に逃げ帰ったという。(仙茶集)
- これにより信長の天下三肩衝を手に入れるという夢は幻と消える。
- その後、九州征伐後に秋月種実から「楢柴肩衝」が献上されたことで、秀吉の手元に天下三肩衝が揃うこととなった。
関連項目
「天下三茄子」
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