前田育徳会
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前田育徳会(まえだいくとくかい)
公益法人
加賀藩前田家伝来の文化遺産を保存管理する
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概要
- 前田家16代当主前田利為侯爵により設立された。
- 大正12年(1923年)関東大震災の際、東京市本郷区にあった前田家の屋敷は難を逃れたが、先祖伝来の家宝を収蔵した土蔵は危うく焼失の危機にあった。
- 関東大震災の被害を目の当たりにした前田利為は、加賀藩主家伝来の文化遺産の保全のため、大正15年(1926年)2月26日に公益法人育徳財団を設立する。名称は後に、「侯爵前田家育徳財団」、さらに「前田育徳会」と変え、現在に至る。
- 「育徳」の名は、前田家上屋敷にあった庭園「育徳園」に由来する。
庭園「育徳園」は、3代藩主前田利常のとき、寛永6年(1629年)の将軍御成に際して増築された庭園で、5代藩主前田綱紀の代に完成した。
育徳財団設立の大正15年(1926年)、東京帝国大学のキャンパス拡充計画に伴い、前田家と大学との間で土地の交換が行われた。前田家は本郷を引き払う代わりに、現在の東京都目黒区駒場にあった東京帝国大学農学部の用地を取得し、ここに邸宅を建てた。東京大学本郷キャンパスの敷地の大半は旧前田家上屋敷であり、そのほぼ中心にある「育徳園心字池(通称、三四郎池)」などに名前が残るのはこのためである。また赤門が前田家上屋敷の御守殿門であったことは有名である。
なお駒場には前田家の本邸が建築され昭和4年(1929年)に洋館が完成する。これが現在も残る旧前田家本邸である。第二次大戦中に中島飛行機株式会社がこれを買収して本社とするが戦後は連合軍に接収される。のち昭和39年(1964年)に東京都の所有となり、洋館を東京都近代文学博物館とする都立駒場公園となるが、平成14年(2002年)に博物館が閉館、平成25年(2013年)に旧前田家本邸として重要文化財指定された。
収蔵物の種類
- 収蔵する文物は、大別して書籍・文書類と美術工芸品より成る
尊経閣文庫
- 尊経閣文庫は東京都目黒区駒場にある加賀藩主前田家の文庫で、前田育徳会の別称。
財団法人前田育徳会は、別称を尊経閣文庫といい、加賀前田家に伝来した典籍・古文書をはじめ、美術工芸品等の文化財全般を所有し、保存・管理する、社会教育を目的とした公益法人である。
- 収蔵本の中核をなす第五代加賀藩主綱紀の蔵書名「尊経閣蔵書」に因み、「尊経閣文庫」と名付けられた。
展示
- なお前田育徳会は収蔵品の保存管理のみを行うため、展示については石川県立美術館の前田育徳会尊經閣文庫分館において年に数回テーマを決めて行われる。
収蔵品
刀剣
国宝
重要文化財
その他
国宝
- 万葉集
- 巻第三、第六残巻(金沢本万葉集)1帖
- 古今集
- 巻第十九残巻(高野切本)
- 古今集
- 伝藤原清輔筆 2帖
- 土佐日記
- 藤原定家筆
重要文化財
関連項目
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