王羲之
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王羲之(おうぎし)
中国東晋の政治家・書家
書道史上、最も優れた書家で書聖と称される
- 唐の太宗(李世民)は王羲之の書を愛し、真行290紙・草書2000紙を収集し、崩じた際には「蘭亭序」を一緒に昭陵に埋めさせたため、真筆は現存しない。
- 台北の國立故宮博物院所蔵の「快雪時晴帖」は、古くは唯一の真筆と考えられており清の乾隆帝はこの書を愛し、自ら筆を持ち「神」と記したが、後世これも双鉤填墨等の手法による模写本であることがわかっている。
代表的な書
蘭亭序(らんていじょ)
- 書道史上最も有名な書作品。唐の太宗皇帝が王羲之の書を愛しその殆ど全てを集めたが、蘭亭序だけは手に入らず、最後には、家臣に命じて王羲之の子孫にあたる僧の智永の弟子である弁才の手から騙し取らせたという。太宗の命により唐代の能筆が臨摸したと伝えられる墨跡が伝わる。清の乾隆帝が蒐集した三点の模写本が北京故宮博物院に所蔵されている。八柱第一本(張金界奴本)、八柱第二本、八柱第三本(神龍半印本)。
喪乱帖(そうらんじょう)
- 冒頭の行に「喪乱」の文字があるので呼ばれる。唐の内府で搨摸された摸本で、現在は軸装として伝わる。
孔侍中帖(こうじちゅうじょう)
我が国に伝わったもの
- 天平勝宝八歳六月二一日の東大寺献物帳に「王羲之書法廿十巻」が、また天平宝字二年六月一日の献物帳には「大小王真蹟書(だいしょうおうしんせきしょ)一巻」が記されている。
- 平安初期の桓武天皇はこれを借覧し「延暦勅定」の縫印三顆を捺したが、後の嵯峨天皇が京に持ち出したまま返さず、やがて一紙ごとにあるいは数行に切断されて諸家に分蔵され、これが和様書道興隆の糧となった。
- 一副は江戸時代後西天皇の内庫にあり、帝の崩御の際に弟の妙法院門跡堯恕法親王に賜り、明治13年(1880)年、妙法院より再び帝室に献上されている。袖に「延歴勅定」の方印の左辺部が残る。山里御文庫 御剣庫蔵(宮内庁管理)
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