備前長船景光(刀工)
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備前長船景光(びぜんおさふねかげみつ)
- 景光は長光の子とされ、長船派を代表する刀工の一人である。一派の祖である光忠、その子とされる長光に次ぐ3代目にあたる。
光忠──長光──景光──兼光──延文兼光──三代兼光──四代兼光──五代兼光 (応永年間)(長禄年間)(天文年間) 政光は兼光五男
- 作刀期は鎌倉時代最末期で、嘉元 4年(1306年)から建武元年(1334年)にかけての年紀を持つ作刀が現存する。
著名作
御物
- 太刀
- 銘(表)「備前国長船住左兵衛尉景光 作者進士三郎景政」、(裏)「元亨三年三月日」。刀身の指表には「秩父大菩薩」の文字、指裏には大威徳明王を表す梵字を彫り、国宝指定の短刀(謙信景光)と揃いで注文されたと推察される。刃文は片落ち互の目丁子。
- 太刀
- 銘表「願主武蔵国秩父郡大河原入道沙禰蔵蓮同左衛門尉 丹治朝臣時基於播磨国宍粟郡三方西造之」、裏「作者備前国長船住左兵衛尉 景光進士三郎景政 正中二年七月日」。刃長二尺二寸四分五厘、刃紋直刃小丁字。昭和16年10月に御物、明治天皇御料御軍刀として遊就館に出展されている。武蔵国秩父郡を本願とし播磨守護を勤めた大河原時基とその父沙禰蔵蓮が長船鍛冶を宍粟郡三方西に呼び寄せて造らせたもの。表に秩父大菩薩と彫り物が入る。薩摩藩士で海軍卿から昭和天皇の御養育主任となった川村純義が明治天皇に献上した。
国宝
- 太刀
- 銘(表)「備前国長船住景光」(裏)「元亨二年五月日」。号「小竜景光」。元は明治天皇御物。東京国立博物館所蔵
- 太刀
- 銘(表)「広峰山御剣願主武蔵国秩父郡住大河原左衛門尉丹治時基於播磨国宍粟郡三方西造進之」、(裏)「備前国長船住左兵衛尉景光 作者進士三郎景政 嘉暦二二年己巳七月日」。長二尺七寸三分(82.4cm)。鎬造り、うぶなかご。昭和5年(1930年)4月の第2回日本名宝展覧会では奥平誠恭伯爵所持。埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵
- 短刀
- 銘「備州長船住景光/元亨三年三月日」。長九寸四分強(28.3cm)。号「謙信景光」。謙信が姫鶴一文字の差添として愛用したと伝わる。表に秩父大菩薩、裏に梵字の彫り物が入る。埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵
重要文化財
- 太刀
- 銘表「備前国長船住人景光」、裏「南无薬師瑠璃光如来」、武田信玄寄進。刃長二尺五寸五分(77.3cm)、反り2.8cm。目釘孔1個 ※「南无」は南無。書物によっては「南天薬師瑠璃光如来」とも書かれる。明治45年旧国宝(重要文化財)指定。静岡・富士山本宮浅間大社所蔵
- 太刀
- 銘「備州長船住景光 元亨二年□月日」1322年作。長78.4cm、反り3.7cm。昭和54年6月6日重要文化財指定。平成21年度文化庁購入文化財。7千万円。文化庁保管
- 太刀
- 銘「備州長船景光」長69cm、反り2.4cm。表裏に棒樋を掻き流す。昭和33年2月8日重要文化財指定。個人蔵
- 太刀
- 銘「備州長船住景光」刃長二尺四寸三分、反り八分。目釘孔3個。丹後田辺牧野家伝来。
- 太刀
- 銘「備州長船景光/嘉暦 年八月日」長二尺五寸二分弱、反り一分。丸留棒樋、添樋を表裏に搔き流す。古来「秋月」と呼ばれる。目釘孔3個。重要刀剣
- 太刀
- 銘「備前国長船住景光 (裏)□□月日」長77.6cm、反り1.9cm。表腰に三鈷柄剣、なかご磨上。表棟寄りに銘。裏銘は磨かれており判別できない。昭和16年7月3日旧国宝指定。兵庫・黒川古文化研究所所蔵
- 太刀
- 銘「備前国長船住景光/嘉元二二年十月日」(個人蔵)、1306年作、『国宝・重要文化財大全』に写真なし。
- 太刀
- 銘「備州長船住景光/正和五年十月日」(個人蔵)、1316年作
- 太刀
- 銘「備前国長船住景光/元弘二二年二月日」(所在不明)、1334年作
- 太刀
- 銘「備州長船景光」(個人蔵)、1925年指定
- 太刀
- 銘「備州長船住景光」(個人蔵)、1938年指定
- 太刀
- 銘「備州長船住景光」(個人蔵)1940年指定、『国宝・重要文化財大全』に写真なし
- 太刀
- 銘「備州長船住景光」(所在不明)、1942年指定
- 太刀
- 銘「景光」(所在不明)、1953年指定
- 太刀
- 銘「備州長船景光」、金象嵌銘「本多平八郎忠為所持之」(個人蔵)
- 刀
- 銘「備州長船景光」(個人蔵)、1964年指定
- 薙刀
- 銘「備州長船住景光/元弘二年八月日」(東京国立博物館)1332年作
- 短刀
- 銘「景光」(所在不明)、1953年指定
- 太刀
- 銘「備州長船景光」拵絲巻太刀 附松平賴和寄進状一通。愛媛県大町村西條神社所蔵
その他
- 短刀
- 銘「備州長船住景光/元亨三年二月日」長八寸四分五厘、内反り。表平造、裏切刃造。三つ棟、内反り。表に広い刀樋の中に素剣、裏は倶利伽羅。中心うぶ。片切刃造りは稀有とされる。昭和9年3月20日に重要美術品。鍋島直庸子爵所持。
- 太刀
- 銘「景光」重要美術品。長二尺四寸八分、反り八分五厘。うぶ中心、雉子股形。棟よりに「景光」二字銘。坊城俊良伯爵所持。
- 短刀
- 銘「備州長船住景光/建武元年七月日」昭和8年7月25日重要美術品指定。山内豊景侯爵所持。
- 太刀
- 銘「備州長船住景光/延慶二年七月日」昭和12年5月27日に重要美術品指定。宮越千葉太氏所持。
- 短刀
- 銘「備前国長船住左衛門尉景光/元弘三年三月」昭和12年2月16日重要美術品指定。阿部修四郎所持。
- 太刀
- 銘「折返銘備州長船住景光」昭和13年9月3日重要美術品指定、宮下耕圃所持。その後所在不明だったが、2018年6月7日付で文化庁により所在が確認された。国指定文化財(美術工芸品)の所在確認の現況について | 文化庁
- 刀
- 銘「備州長船住景光/元應元年十月日」 ※光山押形
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