新髭切
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新髭切(しんひげきり)
- 鎬造で鎬の高い庵棟。腰反りの高く踏張った太刀姿。
- 刃長二尺三寸六分、中心六寸五分。銘「包次」の二字銘。
- 鎺は銀、桐と二ツ引の彫り物。
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由来
- 号「新髭切」の由来は不明。
来歴
足利尊氏
- 元は足利尊氏の所持という。
此刀之事 等持院殿御物也、号新髭切
足利義稙→大内義興
- 大内義興が在京した際に、足利義稙より拝領する。
先年大内義興在京之砌、自恵林院殿拝領之
おそらく永正5年(1508年)に義稙(義材→義尹→義稙)を奉じて入京した際の褒美ではないかと思われるが、不明。義興の在京は、永正5年(1508年)6月~永正15年(1518年)8月。
内藤興盛→毛利隆元
- 大内氏重臣・内藤興盛に与えられていたのか、興盛より毛利隆元へと贈られた。
其以後從防州内藤方隆元へ被進候、其より我等給候
吉川元長→厳島神社
- さらに吉川元長が拝領する。
- 永禄9年(1566年)2月、吉川元長により厳島神社に奉納された。
吉川元長寄附新髭切刀
吉川元長は毛利両川の吉川元春の嫡男。父とともに主に山陰地方で活動する。天正10年(1582年)家督を継ぐ。天正14年(1586年)に父元春が死ぬと、その翌年出陣先の日向で病死した。家督は弟の吉川広家が継いだ。
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