大内正宗
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大内正宗(おおうちまさむね)
短刀
九寸一分
- 享保名物帳所載
大内正宗 無銘九寸一分 代金三百枚 御物
表裏刀樋、并影樋大内殿所持なり、後ち柏屋宗悦と申者所持す、利家卿金九枚にて求め、善正寺殿へ上る、木村常陸介拝領、秀吉公へ上る、利家卿拝領浮田中納言殿へ進す、輝元卿へ遣わされ、又た榊原式部殿へ金三十枚にて売る。
由来
- 周防大内氏所持にちなむ。
来歴
大内氏・利家
- 大内氏から堺の商人柏屋宗悦が購入し、前田利家に金九枚で売る。
秀次・木村常陸介
- 利家は秀次(善正寺殿)に献上し、木村常陸介が拝領。
秀吉・利家・宇喜多秀家・毛利輝元・榊原康政
- さらに秀吉に献上され、再度前田利家が拝領し、宇喜多秀家に贈っている。
- 秀家から毛利輝元に渡り、榊原康政が金三十枚で購入したという。
将軍家
- のち将軍家へ献上されている
土井家
- 寛永6年(1629年)9月2日に秀忠が土井大炊頭家に御成の際に、下賜されている。
九月二日大御所土井大炊頭利勝が邸にならせ給ふ。(略)饗宴ありて利勝に御盃給ふとき、大内正宗の御脇差、金五十枚、小袖五十給はり、その御盃酬奉るとて、正恒の太刀、正宗の刀、繻子五十巻、印子金二十丸献ず
(徳川実紀)
将軍家
- 正保元年(1644年)7月、土井利勝亡き後に子の遠江守利隆から遺物として献上されている。
十日(略)土井遠江守利隆より父大炊頭利勝の遺物とて、正宗の刀、光包の脇差、圓座茶入を献じ、若君(家綱)へ大内正宗の脇差、長松君(綱重)へ国俊の脇差を奉る
- 明暦の大火で焼けた。
池田家
- 池田輝政が死んだ際、遺物として「大内正宗御脇指」を大御所である家康に献上している。これが同物であるとすると、将軍家に入る前後ではないかと思われる。
一、大内正宗御脇指 大御所様ニ
宇喜多秀家→毛利輝元→榊原康政→(池田家?)→将軍家→(池田家?)→土井利勝
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