雲州名物帳


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 雲州名物帳(うんしゅうめいぶつちょう)

松平不昧が著した茶道具の目録帳
雲州名物帳、雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)、御茶器帳、雲州道具買入帳、七冊名物記とも

概要  

  • 出雲松江藩7代藩主の松平治郷(号 不昧)が蒐集した茶道具の目録。
  • 文化8年(1811年)、嫡子である8代松平斉恒に譲る際に分類し、それぞれの取扱い上の注意や保管方法を書き記したもの。
  • 大名物」、「中興名物」、「名物」などと分類したものが茶器の格付け評価として定着した。
    1. 宝物之部(ほうもつ):13点
    2. 大名物(おおめいぶつ):38点…東山御物など利休以前に最高位評価を受けたもの
    3. 中興名物(ちゅうこうめいぶつ):67点…小堀遠州好みのもの
    4. 名物(めいぶつなみ):63点…利休時代に著名であったもの
    5. 上之部:334点
    6. 中之部
    7. 下之部
  • 小堀遠州の「遠州蔵帳」をさらに発展させたものとして、高く評価されている。

版本  

  • 異本が多く、底本とすべきものが特定されていない。
  • 7部構成になっているために、「七冊名物記」とも呼ばれる。

関連項目  


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