松浦川
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松浦川(まつらがわ)
短刀
刃長一尺二寸一分
- 表裏棒樋。中心うぶ。
- 差表に「阿州泰吉作」、差裏には「永正十四年十一月三日(金象嵌)号 松浦川 斉藤利宗」と入る。
- 「十一月三日」は鏨使いが異なるため追い刻とされる。永正も天正を直したようなものであるという。
来歴
- 斉藤立本の差料。
斎藤利宗(斉藤立本)
安土桃山時代から江戸時代にかけての武将
従五位下・伊豆守、佐渡守
江戸幕府旗本
斎藤利三の三男、春日局は妹
加藤十六将の一人
- 斎藤利宗(斉藤立本)は永禄10年(1567年)生まれ。
- 利光、のち利宗と称する。
- 斎藤利三の三男で、母は稲葉一鉄の姪。春日局は妹にあたる。
三条西公条娘 斎藤道三娘 │ ├───稲葉典通──稲葉一通【豊後国臼杵藩】 ├────稲葉貞通 │ ├───稲葉通孝 │ 稲葉夫人(織田信秀娘) │ │ 稲葉重通娘 【旗本】 │ ├────稲葉正次 │ 林政秀───稲葉正成 【小田原藩】 稲葉一鉄良通──安 ├───┬稲葉正勝──稲葉正則 │ ├───┬春日局 └稲葉正利 │ 斎藤利三 ├斎藤利康 │ └斎藤利宗立本─町野幸宣(→町野幸和養子) │ ├────稲葉重通─┬牧村利貞─┬牛之助 │ ├稲葉通重 └祖心尼(→町野幸和室) 加納氏 └稲葉道通【伊勢田丸藩】 岡吉右衛門 (牧村利貞娘)祖心尼 ├────お振の方(家光側室) ├────おたあ 町野幸仍─┬町野幸和━━━━━━━┳町野幸宣─┬町野幸重 └町野繁秀 ┗お振の方 └町野幸次 ├────千代姫 徳川家光 ├────徳川綱誠 徳川光友【尾張徳川家】
明智家臣
- はじめ父・利三に従い、明智光秀に仕える。天正3年(1575年)からの八上城攻めで軍功を立てたというが、年齢的にもやや無理があり詳細は不明。
- 山崎の戦いでは兄の斎藤利康と共に羽柴秀吉軍の先方の高山右近と戦うが、敗れたため剃髪して「立本」と号し、降伏した。戦後、細川忠興に御預けとなった。
加藤家臣
- まもなく秀吉に許され、小牧・長久手の戦いでは、騎馬で馳せ付け軍功を立てている。
- のちに還俗して加藤清正に仕えて5000石の知行を与えられた。加藤十六将の一人。
幕府直臣
- 慶長16年(1611年)に清正が亡くなると加藤家を出奔し、寛永6年(1629年)、妹・春日局の口利きで将軍家光に拾われ、五千石を与えられ旗本となる。
- 寛永11年(1634年)から寛永15年(1638年)まで、春日局の要請で大甥の稲葉正則(春日局の孫)の後見人となり、稲葉家の家督を継がせることに助力した。→「稲葉天目」
- 正保4年(1647年)に死去。享年81。
- 三男の助左衛門は、町野長門守幸和の養子となり町野壱岐守幸宣と名乗った。
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