大和守安定(刀工)
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大和守安定(やまとのかみやすさだ)
生涯
- 紀伊国石堂の出身
- 父は平安城安廣(富田三郎兵衛)
- 生年は元和4年(1618年)とされる。通称、富田宗兵衛
銘
- 「大和大掾安定」「大和守安定」「富田大和守安定」「於武蔵國豊嶋郡大和守安定」「大和守源安定」
著名刀
- 切れ味が素晴らしく、截断銘のつくものが多い。
- 「ヲトリ仏 一生風前雲/二ツ胴切落 山中勘三郎智重(花押)」(踊りぼとけ)
- 「棚橋 大和守安定 二ツ胴三ツ胴四ツ胴切落 万治三庚午年九月廿二日 山野加右衛門尉永久(花押)」
- 「仏一生」:金象嵌「二つ胴切落」、「仏一生風前雲」と切りつけ。
- 「唐竹割三ツ胴切落 万治三庚子年十一月廿三日 山野加右衛門尉永久(花押)」
- 「三つ胴截断山野加右衛門六十八歳永久花押」二尺二寸九分
- 「万治三庚子九月廿二日三つ胴切落山野加右衛門永久花押 不留方空所持オキ富救可子孫伝」二尺三寸一分刀
- 「万治四年辛巳二月十一日天下開闢以来五つ胴落、永久六十四歳始切之」刀
- 「寛文二年霜月十三日三つ胴截断山野加右衛門永久花押」脇差
- 「万治二、二月二十三日クイクイ落斬味上々、斬手村井藤右衛門花押」大和大掾時代作
- 佐太神社所蔵(大阪府守口市)、永井尚庸寛文12年(1672)奉納。大阪府指定文化財 大太刀「大和守安定」
愛用者
- 幕末の剣士に愛用者が多い。
- 沖田総司
- 新撰組一番隊組長及び撃剣師範の沖田総司。総司は「加州清光」なども愛用した。
- 大石鍬次郎
- 新選組隊士大石鍬次郎(人斬り鍬次郎)も二尺五寸の安定で多くの志士を切っている。池田屋事件後の入隊。
- 伊庭八郎
- 遊撃隊伊庭八郎。「練武館」伊庭秀業の長男。「伊庭の小天狗」。上野戦争のとき箱根山崎の戦いで左手首の皮一枚を残して斬られ、隻腕の剣客とも呼ばれる。五稜郭入りののち自殺。
系譜
二代
- 初代27歳のときに生まれた飛田宗太夫安次
- 「二代目大和守安定銘之」
- のち安定を襲名
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