笹貫
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笹貫(ささぬき)
- 茎が地中に埋まり切先が直立した状態で、舞い落ちた笹の葉が無数に貫かれていたという伝説による。
由来
- 「三国名勝図会」「谷山史談」によれば、ある時波平行安は稀代の名刀を作ろうと期し、妻に「今日から火事場に篭るが、いかなる用事があっても決して入ったりのぞいてはいけない」といいつけ鍛冶場にこもったという。
- しかし、そのまま数日が経ち鎚の音が聞こえてこなくなったので、心配した妻は鍛冶場をのぞいてしまった。
- 最後の仕上げをしているところだった波平は集中が切れてしまい、失敗したと思い、その刀を裏の竹やぶに捨ててしまったという。
- 後日その竹藪で何かが光っているという噂が立ち、気味悪く思った村人が近づくと、無数の笹の葉を刺し貫いた刀が埋まっていたという。
- その刀は茎が地中に埋まり、切先が直立した状態で舞い落ちた笹の葉が無数に貫かれていたため、ここから「笹貫」と呼ばれるようになったという。
来歴
- 古くから地元薩摩に伝来したもので、薩摩樺山家に伝わった。
波之平刀匠笹貫井戸
- 波平行安が鍛刀に用いたとされる井戸が、「波之平刀匠笹貫井戸」として今も鹿児島市東谷山1丁目に残る。
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