祝儀の刀
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祝儀の刀(しゅうぎのかたな)
- 祝いの儀式のさいに贈答される刀。
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武家での贈答
- 誕生、七夜、袴着、元服、婚約、結婚、着帯、出産、就職、昇進、官位、任命、家督相続、新築など。
江戸期
- 徳川将軍家では、大名の就封、婚姻、お国入りの際に贈答をした。
- 江戸初期には、大藩に対しては名物や名物級の命等を贈っていたが、時代が下ると品質が低下し、幕末になると末古刀に下落した。
- 大名や旗本の重臣たちも、将軍家の慶事に際して刀剣を献上している。
献上刀の枚数
- 元禄になると、献上刀の枚数についても規定ができた。
- 【前田・島津・伊達】:大刀は七百貫、小刀は百枚
- 【国持大名】:大刀は二十五枚、小刀は千貫
- 【十五万石~二十万石】:大刀二十枚、小刀七百貫
- 【五万石~九万石】:大刀・小刀ともに五枚~七枚
- 【三万石~四万石】:大刀・小刀ともに五枚
- 常に基準通りの刀が調達できるとは限らず、その場合は本阿弥家に破格の折紙料を出して下作に上作の折紙を書かせた。
- もらったほうが折紙を本阿弥家に持って行くと、折紙料の半額を返金されるという習慣も生まれた。
民間
- 寛永ごろ、祝儀に贈る刀は金五枚以下という布告が出た。
- 寛文8年(1668年)3月になると婚礼の際に刀を贈ることが禁じられた。そのため、婚礼の時だけではなく、あらゆる祝儀の贈物に上がり太刀を贈ることが盛んになった。
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