朱銘藤四郎
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朱銘藤四郎(しゅめいとうしろう)
短刀
朱銘藤四郎
- 粟田口藤四郎の作。
- 享保名物帳所載
朱銘藤四郎 長八寸 代金三百枚 御物
表裏護摩箸忠表に藤四郎と朱名有之、酒井雅楽頭所持、御買上、元禄十三年辰九月十三日水戸殿へ綱吉公御成の時、宰相殿拝領、享保三辰年中納言綱條公より遺物として上る
- 表裏護摩箸、中心うぶ、目釘孔1個。
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由来
- こみ表に藤四郎と朱銘のあることから名付けられる。
来歴
酒井雅楽頭
- もとは酒井雅楽頭忠清(忠世とも)が所持。
将軍家
- 元禄12年(1699年)8月9日、この藤四郎のほか、来国光および当麻の短刀、藤原定家の色紙、大燈国師の墨跡を将軍綱吉に献上し、金五千両を賜った。
水戸家
将軍家
- 光圀養子の水戸3代中納言綱條に伝わるが、享保3年(1718年)に綱條の歿後、4代藩主宗堯から養父綱條の遺物として献上した。
水戸少將宗堯朝臣襲封を謝せられ。故中納言綱條卿の遺物朱銘藤四郎吉光の差添。錢舜擧枇杷の畫一幅をさゝげらる。
- 継平押形にも記載あり
朱銘藤四郎 三百枚極 八寸 堀田相模守上
この堀田から献上というのは誤りとされる。
- 寛政2年(1790年)4月に上覧。
四月廿四日、左之御道具
上覧ニ相廻ル、御名物御道具、是者帳面ニ而、
一、朱銘藤四郎吉光
是ハ酒井雅楽頭所持之処被 召上、元
禄十三辰年九月水戸殿江被遣、享保三
戌年十月十三日水戸中納言殿為遺物上ル、
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