呉竹鞘杖刀
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呉竹鞘杖刀(くれたけさやじょうとう)
呉竹鞘御杖刀(くれたけのさやのごじょうとう)
正倉院所蔵の宝物
刃長二尺一寸一分(64.3cm)、僅かに反り
刀装総長158.7cm、鞘長147.3cm、把長11.8cm、茎長10.15cm
正倉院北倉 39
- 正倉院蔵の杖刀の筆頭に挙げられる
杖刀一口
刃長二尺一寸六分
鋒者偏刃
金鏤星雲形
紫檀樺纒眼及把並用銀
紫組懸
呉竹鞘樺纒
長五尺三寸四分
口盖尾並用鹿角作
又以鐵接尾端
緑地高麗錦袋緋綾裏
(東大寺献物帳)
- 昴、織女と牽牛、北斗七星が刻まれている。
- 鎬に金象嵌が入る、佩き表は上から、雲文、斜めに二星つなぎが三列、雲文、北斗七星、雲文、三角形に三個の星、雲文、縦に三ツ星つなぎ、雲文。
- 裏には表と上下逆に同じ雲星を配す。
二星つなぎが三列は、三台と呼ばれる星で上台・中台・下台といい、太尉、司徒、司空の三官を表す。七星剣の三公に同じで、古代中国の最高位の官職を示す。
縦に三ツ星つなぎは、河鼓三星(大将軍、左将軍、右将軍)を表す。
由来
- 木製の鞘を竹で包んだ杖に刀身を収めた、仕込み杖であるため。
来歴
- 「東大寺献物帳」ではこの「呉竹鞘御杖刀」を筆頭に杖刀百口が記載されるが、現存するのは、この呉竹鞘御杖刀を含めわずか三口となっている。
- 刀身に七星・三星・雲形の金象嵌があり、いわゆる七星剣のひとつとされる。
- 日本の奈良時代に、中国でつくられ贈られたものとされる。
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