上杉太刀
上杉太刀(うえすぎたち)
太刀
銘 一
号 上杉太刀
群鳥文兵庫鎖太刀(ぐんちょうもんひょうごぐさりのたち)
刃長二尺五寸三分(76.1cm)
国宝
東京国立博物館所蔵
- 刀身は備前国福岡一文字派の太刀で、目釘孔1個。茎(なかご)に「一」の銘がきられている。
- 兵庫鎖太刀は、鞘(さや)の上部に付く帯取(おびとり)に兵具用の鎖を用いた太刀。
- 平安・鎌倉時代には公家や武家の実用の太刀として好んで用いられ、のち社寺への奉納用としても製作された。
来歴
- 関東管領の上杉家に伝来し、上杉家から伊豆国一宮である三嶋大社(静岡県三島市)に奉納されたため、「上杉太刀」と呼ばれる。
- 明治になって、明治天皇が巡幸のおりに三嶋大社に三度立ち寄られ、その際にこの「上杉太刀」と「北条太刀」にいたく関心を示されたという。
- 明治20年(1887年)5月、この二刀は三嶋大社から皇室に献上された。
- 昭和22年(1947年)、宮内省より国立博物館(現東博)に移管。
- 現在は国宝指定で、東京国立博物館所蔵
- なおこの上杉太刀の返礼なのか、明治20年(1887年)6月5日に明治天皇は三嶋大社に福岡一文字派宗忠の太刀を奉納している。こちらは明治45年(1912年)に旧国宝指定。
- 昭和22年(1947年)、宮内省より国立博物館(現東博)に移管。
- 昭和25年(1950年)8月29日に重要文化財指定を受けている。
太刀
銘 宗忠
重要文化財
三嶋大社所蔵
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