謙信景光

謙信景光(けんしんかげみつ)  

短刀
銘 備州長船景光 元亨三年三月日
号 謙信景光
九寸三分五厘
国宝
埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵

  • 備前長船景光作の短刀で、「元亨3年」は1323年。
  • 刀身には、表に「秩父大菩薩」、裏には大威徳明王を表す梵字の彫りがある。「秩父大菩薩」は秩父神社(埼玉県秩父市)の祭神・妙見菩薩を指す。

由来  

  • 上杉謙信愛用にちなむ。

来歴  

  • 別の国宝太刀とともに、大河原時基の注文による製作(いずれも埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵)。
  • のち上杉家に伝来し、上杉謙信が常に身近に置いたことから「謙信景光」の号がある。
  • 謙信が姫鶴一文字の刀に添えて帯用した記録がある。
  • 昭和のころ岡野多郎松氏所持。
  • 昭和31年(1956年)6月28日に国宝指定。
  • 現在、埼玉県立博物館所蔵。

大河原時基  

  • 同じ景光作の長銘の国宝太刀があり、同じく埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵となっている。
  • その銘文によれば、「広峰山御剣願主武蔵国秩父郡住大河原左衛門尉丹治時基於播磨国宍粟郡三方西造進之」となっている。
  • このことから、秩父(埼玉県)出身の播磨(兵庫県)の地頭であった大河原時基が、嘉暦4年(1329年)長船から景光と景政を播磨国宍粟郡三方西(兵庫県宍粟市)に呼んで作刀させ、広峯神社(兵庫県姫路市)に奉納したものであることが知られる。
  • さらに大河原時基が景光および進士三郎景政に打たせた正中二年七月日銘の太刀御物となっている。