明智近景


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 明智近景(あけちちかかげ)


銘 暦応三年
2尺2寸5分(68cm)

  • 元は、佩表に「備州長船近景」の銘と「暦応三年」の年紀銘、金象嵌で「明智日向守所持」の所持銘があったという。
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 由来

 来歴

 明智光秀

  • 元は明智光秀が所持し、その時に磨上たという。

    明智光秀が刀、こは吾友田口氏の蔵にあり。是も長二尺二三寸、もとは長かりしを、光秀がかくせしとぞ。

 庄内藩日向家

  • のち光秀の子孫と伝える出羽庄内藩の大庄屋日向(ひなた)家に伝来する。

 その後

  • 幕末に同家を出て、その次の所有者が光秀の名を嫌って年紀銘だけを残し、刀工である近景の銘と光秀による所持銘を削りとってしまったという。
  • 昭和44年(1969年)の「武将とその名刀展」では青山孝吉氏蔵。

    明智光秀の長船近景
    重美 刀 無銘 伝 近景 暦応三年
    六八・二糎
    東京 青山孝吉氏蔵

    • この時点では目釘孔4個、「暦応三年」まで読める。




 井伊美術館所蔵

  • 2019年6月、井伊美術館が”明智光秀の愛刀「備前近景」が再発見された”と発表している。
  • なお井伊美術館では、この「備前近景」について、重要美術品の「明智近景(暦応三年銘)」とは別物としている。

    ★再発見された近景と「暦応」の近景について
    明智光秀所用刀と伝承をもつ「暦応」年記のみのこされ、作銘、所持銘全てを意識的に削り取った伝近景は、この度再発見された近景とは別物です。尚、作銘までも削り取られてしまった行為について、刀剣故実の大家福永酔剣氏は理解に苦しむと述べています。
    井伊美術館 @ii_museum


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