赤影
赤影(あかかげ)
- 忍者「赤影」は、飛騨の影一族の最大の実力者で、父親の影烈風斎は影一族の頭領である。
- 豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎と名乗っていたころに飛騨から呼び寄せたと言う。
- 白影、青影とともに甲賀衆の霞谷七人衆、根来忍群、魔風忍群と死闘を繰り広げた。
『豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったころ、琵琶湖の南に金目教というあやしい宗教がはやっていた。それを信じない者は恐ろしいたたりにみまわれるという。その正体は何か?藤吉郎は金目教の秘密を探るため、飛騨の国から仮面の忍者をよんだ。その名は……「赤影参上!」』
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原作漫画
- 横山光輝原作で、「少年サンデー」で連載された。連載開始時は「飛騨の赤影」というタイトルだったが、TV放送開始後にタイトルが変更された。
- ※昭和41年(1966年)7月21日公開の劇場映画「大忍術映画ワタリ」の製作にともない、そのTVシリーズ化の企画が立てられたが、この企画は同映画原作者の白土三平氏が激怒したことでポシャってしまったという
白土三平#映画 - Wikipedia、ワタリ (漫画)#製作 - Wikipedia参照。ライフワークである“階級解放闘争”が消されていたためという。脚本の時点で拗れていたものをなんとか説得するが、完成試写で決定的に関係が悪化し、このため白土三平氏は東映との絶縁宣言に至ったという。 - そのため、横山光輝原作の「仮面の忍者 赤影」シリーズとして再構成されTVシリーズ化された。映画ワタリ主役の金子吉延は「忍者 赤影」で青影を、また爺役の牧冬吉は白影を演じている。
- ※昭和41年(1966年)7月21日公開の劇場映画「大忍術映画ワタリ」の製作にともない、そのTVシリーズ化の企画が立てられたが、この企画は同映画原作者の白土三平氏が激怒したことでポシャってしまったという
- 連載期間は昭和41年(1966年)45号~昭和42年(1967年)48号。
- サンデーコミックス 全3巻
- 秋田文庫 全2巻
- 原作完全版 全2巻
TVシリーズ
- スポンサーであった三洋電機(現パナソニックホールディングスの子会社)が、当時急速に伸びてきていたカラーテレビの一般家庭への普及を狙って、東映京都・関西テレビの共同製作で放映された。そのため東映製作のテレビ作品としては、初のカラー作品となった。それもあって主人公たちに赤、白、青といった原色のわかりやすい名称が取り入れられたのだという。
※「キャプテンウルトラ」というTBS・東映東京制作所制作の特撮テレビドラマも同時期だったが、赤影が昭和42年(1967年)4月5日、キャプテンウルトラは11日後の同年4月16日からの放送開始であったという。 - 第一部 金目教篇(第1 - 13話)、第二部 卍党篇(第14 - 26話)、第三部 根来篇(第27 - 39話)、第四部 魔風篇(第40 - 52話)が放映された。
- ※TV放映終了からおよそ1年後の昭和44年(1969年)7月に、第一部「金目教編」をベースに新撮影されたカットを追加した『飛びだす冒険映画 赤影』が劇場公開された。
第一部「金目教編(きんめきょう)」
- 霞谷七人衆を使う甲賀幻妖斎との戦い。甲賀幻妖斎は金目像を崇拝する邪教「金目教」の教祖となり、幻術で民衆を煽動し足利将軍を倒すことを目論む。
- 当初は霞谷を本拠地として、霞谷七人衆に様々な指示を与えていたが、配下を4人失った時に甲賀幻妖斎は霞谷を離れ、京都で布教活動を行い、京都を占拠しようと企んだ。
- 金目教の力を誇示するために、室町幕府の将軍・足利義昭を忍術で病気にし、快癒を祈る際、住人に金目教に帰依するよう説くが、赤影一行と闇姫の妨害により頓挫する。最後の賭けで金目像を動かして比叡山に迫るが、赤影に金目像を破壊された。
- 「霞谷七人衆」の項を参照
第二部「卍党篇(まんじとう)」
- 赤影に敗れて死んだと思われていた甲賀幻妖斎が、甲賀忍者の一派うつぼ忍群を中心に結成した忍者集団。「大まんじ」という、飛行・潜行自在な機械仕掛けの巨大な球状の要塞兵器を操る。
- 「まんじ党七人衆」
- 不知火典馬(しらぬい てんま)
- 魚鱗流泊(ぎょりん りゅうはく)
- 白蝋鬼(はくろうき)
- 猩猩左近(しょうじょう さこん)
- 魔老女(まろうじょ)
- むささび道軒(むささび どうけん)
- 黒道士(くろどうし)
第三部「根来篇」
- 大和の武将。夕里彈正に雇われ信長を襲撃してくる根来忍軍と戦う。紀州根来十三人衆が登場する。
- 「紀州根来十三人衆」
- 暗闇鬼堂(くらやみ きどう)
- 水馬流馬(みずすまし りゅうま)
- 渦巻一貫斎(うずまき いっかんさい)
- 山彦多門丸(やまびこ たもんまる)
- 蟻身眼兵衛(ありのみ がんべえ)
- かげろう三兄弟
- 百面鬼(ひゃくめんき)
- つむじ
- 野火(のび)
- 虫寄せ風葉(むしよせかざは)
- 人むかでの矢尻(ひとむかでのやじり)
- 流れ星左十(ながれぼし さじゅう)
- 魔風刑部(まふう ぎょうぶ)
- 十六夜月心(いざよい げっしん)
- 「根来下忍衆」:根来十三忍の手足となって暗躍する、灰色の頭巾と装束の忍者集団。
- 「怪忍獣」:当時空前の怪獣ブームの影響を受け、この第三部から「怪忍獣」として巨大な怪獣が毎回登場した。
第四部「魔風篇」
- 飛騨の里の影一族赤影・白影・青影他と魔風雷率いる魔風忍軍とが、飛騨の里の影一族所有の黄金の仮面を争奪抗争する。
- 魔風忍軍は、魔風雷丸が率いる怪忍者集団。甲斐と信濃を本拠地としている。「影の里」に伝わる、巨大エネルギーを隠した「黄金の仮面」を狙って里を襲い、赤影の父・烈風斎を亡き者にした。雷丸の正体は、巨大な一つ目のとかげ忍獣「じじごら」であった。
- この第四部では、これまで語られなかった赤影たち飛騨忍者「影一族」中心の物語であり、赤影の父・影烈風斎、黒影、紅影、薄影などの影一族が登場した。
- 「魔風十三忍」
- 魔風雷丸(まふう いかずちまる)
- 小文字右兵(こもんじ うひょう)
- 夜目蟲斎(よいのめ ちゅうさい)
- 雲間猿彦(くもま さるひこ)
- 雲間犬彦(くもま いぬひこ)
- 血潮将監(ちしお しょうげん)
- 闇の黒蔵(やみのくろぞう)
- 口無水乃(くちなし みずの)
- 足切主水(あしきり もんど)
- 引導坊(いんどうぼう)
- 花粉道伯(はなのこ どうはく)
- 不動金剛丸(ふどう こんごうまる)
- でっかでか東馬(でっかでかとうま)
- 「魔風下忍衆」:魔風忍軍の手足となって暗躍する、鈴模様の頭巾と装束の忍者集団。バイキングの楯や槍、鉄砲も使う。
- 「魔風怪忍獣」:
参考
外部リンク:仮面の忍者赤影
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