河内守国助(刀工)


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 河内守国助(かわちのかみくにすけ)

江戸時代初期の刀工
藤原国助
親国助
新刀上作、業物

 生涯

  • 本姓小林氏
  • 伊勢亀山で生まれ、のち山城に出て堀川国広門下で学ぶ。
    • 実際には越後守国儔であるとされる。
  • 国広没後、初代和泉守国貞(親国貞、井上真改の父)らと大坂に出て大坂新刀の祖となる。
  • 河内守受領は、寛永年間の銘が残ることから元和の中頃とされている。
  • 銘「河内守国助」「河内守藤原国助」

 著名作

銘「河内守藤原国助/寛永十九年二月吉日」昭和16年4月9日重要美術品指定、三矢国夫氏所持。
脇差
銘「河内守藤原国助」1尺5寸4分。保存刀剣。
  • 池波庄九郎の「剣客商売」の主人公秋山小兵衛の刀。2尺3寸5分。蝋色鞘、柄は白鮫黒糸の菱巻きで、林又七作の秋草の鍔と紫の畝織りの下げ緒をつけていた。脇差には波平安行を差す。堀川国広井上真改来国次、波平安国、波平宣安、粟田口国綱なども登場する。


Table of Contents

 系譜

  • 河内守藤原国助は3代続いた。

 石見守国助(初代)

  • 小林源之丞
  • 河内守藤原国助(親国助)の実弟で、同様に国広門に入る。
  • 銘「石見大掾藤原国助作」「石見守藤原国助」
  • 新刀中上作

 長男:武蔵守国次

  • 河内守藤原国助(親国助)の長男

 次男:二代河内守国助

  • 河内守藤原国助の次男
  • 拳形丁子という独特の刃文を焼く。
  • 初銘「国豊」
  • 初代と三代の間のため「中河内」と呼ばれる。「新刀一文字」とも。
  • 新刀上作、業物
  • 元禄11年没
銘「河内守国助」長2尺3寸8分。特別保存刀剣。
脇差
銘「河内守国助」長1尺8寸。特別保存刀剣。

 三男:肥後守国康(初代)

  • 小林八郎右衛門
  • 大業物
  • 河内守藤原国助の三男
銘「肥後守国康」長2尺3寸4分5厘。特別保存刀剣。

 四男:伊勢守国輝

  • 河内守藤原国助の四男。あるいは三代河内守国助の妹婿とも。
  • 俗称小林準之進
  • 寛文11年に伊勢大掾を受領、翌年に伊勢守。
  • 「小林伊勢守国輝」「小林準之進」
  • 業物

 三代河内守国助

  • 小林六之丞
  • 二代河内守国助の子
  • 元禄11年(1698年)没
  • 業物

 肥後守国康(二代)

 武蔵守国次

  • 初代河内守国助の二男。
  • 初銘「摂州住国光」、のち「武蔵大掾国次」「武蔵守国次」

 出羽守助重

  • 二代河内守国助の弟子
  • 延宝ごろ
  • 銘は「摂州住助重」「出羽守助重」、「助重」
  • 古今鍛冶備考:追加

 出羽守源助信

  • 二代河内守国助の弟子。
  • 二代河内守国助の弟子
  • 小林八左衛門
  • 延宝ごろ

 池田鬼神丸国重

  • 二代河内守国助の弟子
  • 新刀中上作、業物

 15代目河内守国助

  • 14代刀匠河内守國助長男
  • 大阪府東大阪市石切の石切劔箭神社前の石切参道商店街には、15代目河内守国助本店がある。

 河内國平

  • 14代刀匠河内守國助次男
  • 2010年、七支刀の製作技法について鍛造ではなく鋳造によるものという新説を発表した。

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