永青文庫


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永青文庫(えいせいぶんこ)  

日本・東洋の古美術を中心とした美術館
東京都文京区目白台

概要  

  • 細川家第16代当主である細川護立により、1950年(昭和25年)細川家の目白台屋敷跡に設立された美術館。
  • 旧熊本藩主細川家伝来の美術品、歴史資料、細川護立の蒐集品などが収蔵されている。
  • 一般公開されるようになったのは1972年(昭和47年)で、当時の当主は17代細川護貞氏である。
  • 現理事長は、18代当主で第79代内閣総理大臣の細川護煕氏。

収蔵品  

  • 細川家ゆかりの品々のほか、細川護立氏が収集した美術品を所蔵・展示する。
  • 刀剣類

国宝  

太刀
銘「豊後国行平作」 (古今伝授の太刀
短刀
無銘正宗 (名物庖丁正宗
短刀
銘「則重」 (日本一則重
金象嵌銘「光忠 光徳(花押)生駒讃岐守所持」 (生駒光忠
  • これら国宝指定刀剣4口は、いずれも細川護立氏の代に蒐集した刀剣である。

    細川家16代の細川護立(1883~1970)は、刀の目利き、蒐集でもよく知られています。護立が刀剣に興味を持ったのは十代の時で、家の御刀掛をしていた肥後金工・西垣家の末裔、西垣四郎作から鑑識を学び、小遣いを前借して最初に購入した刀が、のちに国宝に指定された「生駒光忠」でした。その後に蒐集した刀剣も3口が現在国宝に指定されています。
    (永青文庫 「国宝の刀 ― 伝えられた武士の心」パンフレットより)

重要文化財  

太刀
銘「守家造」

その他  

銘「濃州関住兼定作」 (歌仙兼定

「永青」  

  • 美術館名の「永青」は、肥後細川家の祖とされる細川頼有の菩提寺である永源庵の「永」、それに細川藤孝(細川幽斎)の居城であった青龍寺城の「青」から取り、名付けられたものである。
    細川頼有の子孫は、14世紀中頃から和泉守護を代々務めたため「和泉上守護家」と呼ばれる。細川藤孝(幽斎)の後は、三男である幸隆(幸孝)が継ぎ、さらに細川忠興の五男である長岡興孝が継ぐことになった。同家は代々「長岡刑部(細川刑部)」等を名乗る。同家の下屋敷が現在は熊本城三の丸に移築・公開されている。
     幽斎の嫡子細川忠興は、幼少期に足利将軍家の命で奥州家の細川輝経の養子となったため、忠興の子孫である肥後熊本藩主の細川家は系譜上は奥州家の流れになっている。

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