柳生の大太刀
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柳生の大太刀(やぎゅうのおおだち)
大太刀
銘 永則
象嵌銘表「吹毛影寒天魔膽落別々珊瑚枝々看月」
象嵌銘裏「大和国添上郡神戸荘住柳生伊豫守平利厳所持之」
刃長4尺7寸8分(約1.45m)
徳川美術館所蔵
由来
- 柳生宗厳が孫である柳生利厳に贈り、その後尾張柳生家に伝来したことにちなむ。
来歴
- 柳生宗厳(石舟斎、新陰流第2世)は、死の前年である慶長10年(1605年)に孫である柳生利厳に与えた。
- この時、印可状、大太刀一振り、公案「没滋味手段口伝書」とを授与したという。
- その後、代々尾張柳生家に伝来する。
- 尾張藩主家は、初代徳川義直が柳生利厳から新陰流相伝を受け新陰流第4世となっており、その後も代々の藩主は柳生新陰流を伝授されている。
- この「柳生の大太刀」は、柳生利厳から徳川義直へと継承され、さらに利厳の三男で新陰流第五世を伝授した柳生厳包へと継承された。さらに新陰流第六世の徳川光友へと伝わる。
- やがて、尾張藩主への新陰流伝授も形式のみとなったが、藩主の代替わり毎に尾張徳川家の当主に新陰流の皆伝とこの大太刀が相伝され、尾張柳生家の当主の皆伝時に尾張柳生家に返されることが続けられた。
- 幕末に至り、徳川慶勝が尾張藩主となった時に慶勝に献上され、以後、尾張徳川家が所有した。
- 徳川慶勝が設立した財団法人尾張徳川黎明会の所蔵となり、現在は黎明会の運営する徳川美術館所蔵となっている。
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