晴思剣
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晴思剣(せいしけん)
脇差
無銘 左 長巻直し
運有天敢莫退/晴思剣
長54.4cm
島田美術館所蔵
- 別名で「銀垂(ぎんだれ)」と呼ばれる。
- 左安吉(二代・子左) の作。
- 長巻直しの脇差とされる。蝋色塗脇差拵が附く。
由来
- 細川忠興が、茶坊主に化けていた間者を討ち果たし、思いを晴らしたことにちなむという。
- 銘には、「運は天に有り、敢えて退くこと
莫 かれ」と書かれている。
- 別名「銀垂」の由来は不明。
来歴
- 細川忠興が織田信長より拝領した。
- 忠興から長男の忠隆の子孫である、細川内膳家に伝来した。
細川忠興の長男細川忠隆(長岡休無)の子である忠春の子、つまり長岡休無の孫に始まる家系。肥後熊本藩の一門家臣首座で、6千石を領した。幽斎と忠興が一時名乗った長岡を姓とし、明治後に細川姓に復した。細川内膳家の下屋敷は砂取邸と呼ばれた。細川幽斎─┬細川忠興─┬細川忠隆(長岡休無)──長岡忠春──長岡忠重(忠季)──長岡忠英【細川内膳家】 │ ├細川興秋(→細川興元養子) │ ├細川忠利[熊本藩初代藩主]──細川光尚[2代] │ ├細川立孝──細川行孝[宇土藩初代藩主]──細川有孝[2代] │ ├細川興孝【細川刑部家】 │ └松井寄之(→松井興長養子) │ ├細川興元[常陸谷田部藩初代藩主]─┰興昌[2代]──興隆[3代] ├伊也(一色義定のち吉田兼治室) ┗興秋 ├細川幸隆[豊前竜王城主] └細川孝之(細川休斎)[豊前香春城主]
- その後、島田美術館所蔵となった。
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