日本一則重


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 日本一則重(にほんいちのりしげ)

短刀
銘 則重(号 日本一)
国宝
永青文庫所蔵(東京都文京区目白台)

  • 則重は、鎌倉時代末期の越中国婦負郡呉服郷の刀工。佐伯則重、また居住地から呉服郷則重とも呼ばれる。古刀最上作。
  • 長24.6cm。平造、庵棟、筍子反。鋩子乱れ込み火焔。なかごは生ぶで、振袖形、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔3個。

 由来

  • 健全さは群を抜き、松皮肌が目立たず、日本一の則重であろうことから「日本一則重」と呼ばれる。
  • 宮内省官僚で、日本美術刀剣保存協会の初代会長であった細川護立の愛刀としても知られている。

 来歴

  • 肥後熊本藩主の細川家に伝来した。
  • いつごろか、細川家より売りに出されたのか、個人蔵となっている。
  • 昭和6年(1931年)1月19日に旧国宝指定

    短刀 銘 則重 一口
    東京府東京市大崎町 福島行信
    (昭和6年 文部省告示第九號)

  • 昭和8年(1933年)に細川護立氏に譲渡される。

    短刀 銘 則重 一口
    旧所蔵者 東京市品川區 福島行信
    現所有者 東京市小石川區 侯爵細川護立
    (昭和8年 文部省告示第六十一號)

  • 昭和28年(1953年)11月14日に国宝指定。
  • 細川家ゆかりの永青文庫所蔵

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