宮中祭祀


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 宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)

  • 皇居宮中で行われる祭祀のことで、現在は年間約20件近くの祭儀が行われている。
Table of Contents

 概要

  • 近代以降の宮中祭祀は、皇室の祭祀に関する法令である「皇室祭祀令(明治41年皇室令第1号)」により定められていたものである。
  • 「皇室令及附屬法令廢止ノ件(昭和22年皇室令第12号)」により、1947年(昭和22年)5月2日に廃止されたが、廃止後の現在も皇室祭祀令に基づいて宮中祭祀が行われている。

 祭典の種類

  1. 大祭】:天皇陛下自ら祭典を行う祭祀。御告文(おつげぶみ)を奏上する。
  2. 小祭】:掌典長が祭典を行い、天皇陛下が拝礼する。
  3. 旬祭(しゅんさい)】:毎月1日・11日・21日に掌典長が祭典を行い、原則として1日には天皇陛下の拝礼がある。

 主要祭儀と使用刀剣

  • 使用刀剣は、平成元年作成の「御物調書」による。令和元年以降の祭儀において、その刀剣が引き続き使用されているかどうかは不明である。
  • 2つの刀剣が記載されている場合があるが、序列などは記載がなく、いずれが使われるのかは不明。当サイトでは表記上”・”印をつけた上で列記するが、順序に特別の意味はない。
    御物調書での御剣は、23番の山城国久国御太刀に始まり、50番の山城国吉光御短刀(名物 平野藤四郎)で終わっている。当サイトではこの表記順に従って記載している。例えば1月1日の歳旦祭で使用される旨記載されている刀剣は、31番鶴丸および41番鶯丸であり、この場合は登場順に従って鶴丸を先に記載するが、その記載順序に主従あるいは優先劣後等の意味はない。
  • ※記載のないものは、祭祀に刀剣が使用されるかを含め不明。
1月1日
  • 四方拝(しほうはい):〔大祭〕
    ※刀剣が使用されるかを含め不明
  • 歳旦祭(さいたんさい):〔小祭〕
    ・山城国国永太刀名物 鶴丸
    ・備前国友成太刀鶯丸と号す)
1月3日
  • 元始祭(げんしさい)
    ・備前国助平御太刀(岩崎弥之助献上)
    ・備前国信房太刀十萬束と号す)
1月4日
  • 奏事始(そうじはじめ)
1月7日
  • 昭和天皇祭(しょうわてんのうさい)
    ※「先帝例祭」
    ・※山城国久国御太刀(黒田清隆献上)
    ・※山城国宗近御太刀(酒井忠道献上)
1月30日
  • 孝明天皇例祭(こうめいてんのうれいさい)
2月17日
  • 祈年祭(きねんさい):〔小祭〕
    ・備前国景光景政御太刀(川村純義献上)
    ・備前国則宗太刀(浅野長勲献上)
春分の日
  • 春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい):〔大祭〕
    ・備前国真長太刀(藤堂高猷献上)
  • 春季神殿祭(しゅんきしんでんさい):〔大祭〕
4月3日
  • 神武天皇祭(じんむてんのうさい):〔大祭〕
  • 皇霊殿御神楽(こうれいでんみかぐら)
6月16日
  • 香淳皇后例祭(こうじゅんこうごうれいさい)
6月30日
  • 節折(よおり)
  • 大祓(おおはらい)
7月30日
  • 明治天皇例祭(めいじてんのうれいさい)
秋分の日
  • 秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい):〔大祭〕
    ・備前国真長太刀(藤堂高猷献上)
  • 秋季神殿祭(しゅうきしんでんさい):〔大祭〕
10月17日
11月23日~24日
12月中旬
  • 賢所御神楽(かしこどころみかぐら):〔小祭〕
    ・相模国正宗御脇指(名物 小池正宗
    ・相模国総宗御脇指(津軽承昭献上)
12月25日
  • 大正天皇例祭(たいしょうてんのうれいさい)
12月31日
  • 節折(よおり)
  • 大祓(おおはらい)
旬祭

 その他の儀式・行事などの使用刀剣

昭和天皇即位礼
  • 菊御作太刀(黒田長成献上)
  • 控)菊御作太刀(元田永孚献上)
    ※この昭和天皇即位礼についてのみ、「控」表記がなされている。
古今伝授
賢所御拝
※四方拝を終えると、天皇は宮中三殿(賢所、皇霊殿、神殿)をそれぞれ拝礼する。その際に使用されるものではないかと思われる。
  • 後白河天皇御剣 ※東宮御相伝
  • 豊後国行平太刀 ※東宮御相伝

 関連項目


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