八雲正宗


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 八雲正宗(やくもまさむね)


無銘 正宗極め
金象嵌 八雲
刃長二尺三寸一分

  • 相州正宗と極められている。
  • 表裏に棒樋、無銘。「八雲」と金象嵌が入る。
  • 「伊達家腰物由緒書」所載

    八雲正宗御刀 安永八年金七百枚
    八雲と象嵌 二尺三寸二分

 由来

  • 金象嵌で「八雲」と入っているため。

 来歴

  • 仙台藩伊達家に伝来した刀。
  • 安永9年(1780年)卯月三日付の金七百枚の折紙がつく。本阿弥家での鑑定の際、これは千枚になるだろうと出来を褒めたという。
  • 「皇室・将軍家・大名家刀剣目録」では、鎺に引き両の家紋が入っており、これが「楽山様」こと宇和島藩5代藩主・伊達村候が作らせたものであり、村候死後に遺物として伊達宗家に贈られたものであろうとする。
    伊達村候は宇和島藩4代藩主・伊達村年の長男として享保10年(1725年)に生まれた。母は仙台藩5代藩主の伊達吉村の娘・富子。享保20年(1735年)、父の死去により跡を継ぐ。叔父であり仙台藩主を継いでいた伊達宗村との確執があり一時絶交状態にあったが、のち和解した。寛政6年(1794年)に70歳で死去、跡は四男・村寿が継いだ。当時の伊達藩主は8代伊達斉村(宗村の孫)。

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