伊吹丸


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 伊吹丸(いぶきまる)

大太刀
表銘:伊吹丸日本鍛治宗匠三品伊賀守金道門人明林子長髙作
裏銘:御霊宮武劦多摩郡一ノ宮村願主杉本万平 小林長三郎 杉田熊造 セハ内中 安政六年二月日
号 伊吹丸
刃長三尺七寸三分、茎長一尺八寸
大國魂神社所蔵

  • 三品伊賀守金道の門人、明林子(みょうりんし)長髙作
    • 明林子長高は本名高野兵右衛門。文化6年(1809年)生まれで三品伊賀守金道の門人となる。
  • 刃長3尺7寸3分(141.3cm)もある大太刀

 来歴

  • 江戸時代末期の多摩地方の侠客、一ノ宮万平が武蔵一ノ宮六所宮(現大國魂神社、東京都府中市)に奉納したもの。
  • 一ノ宮万平は杉本万平。安永8年(1779年)に生まれ文久3年(1863年)に没している。
  • 万平は、関戸村(現多摩市関戸)から由木村(現八王子市柚木)にかけて勢力を張ったという。
  • 作者の明林子長高も同時代の人で、為銘で依頼者のほかに明林子長高の師匠までが記載されている。
  • 現在も大國魂神社で神宝として所蔵されている。
  • 同社で毎年春に行われる例大祭「くらやみ祭」では、この「伊吹丸」のほか「御蛇丸(おじゃまる)」「烏丸」の三口の刀が神輿渡御の際に掲げられる。

 御蛇丸(おじゃまる)

大太刀
刃長4尺7寸7分5厘、反り1尺4分
慶弔十八年葵丑年卯月十日 鍛冶山本七朗右衛門尉照重作
奉納 武州総社六所大名人剣 願主 當国之住大野八右衛門 一男八郎兵衛尉
全長約2m、重さ約3.6kg
大國魂神社所蔵

  • 大久保長安の手代であった大野八右衛門が、亡くなる前年の慶長18年(1613年)に大國魂神社に奉納した大太刀。大野は翌慶長19年(1614年)3月22日死去。
  • 刀身に法華経の願文が刻まれている。

    諸拂救世者 住於大神通 為悦衆生故 現無量神力 如我昔所願 今者己満足


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