今村兼光


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 今村兼光(いまむらかねみつ)

太刀
銘 備前国長船兼光/建武三年丙子十二月日
号 今村兼光
長80.6cm、反り1.9cm
重要文化財
高知県所蔵(高知県立高知城歴史博物館保管)

  • 備前長船兼光の作。建武3年は1336年。
  • 表に八幡大菩薩の文字、裏に不動明王の梵字の浮き彫りが入る。

 由来

  • 今村長賀旧蔵により、「今村兼光」と号す。
  • 旧土佐藩主家では「一国兼光」も所持していたが、本刀「今村兼光」はそれよりも5cmほど長いことから「大兼光」と呼ばれたという。

 来歴

  • 江戸期に大岡越前守忠相の所持。
  • 明治期に今村長賀が、刀商の店にあったものを購入して持ち帰り、刀剣書を調べた所、「古刀銘尽大全」、「光山押形」にも載っていることがわかったという。
  • 旧土佐藩士であった長賀は、のち本刀を山内家へ献上した。山内家では謝礼として五千円をだして話題になったという。
  • 昭和11年(1936年)5月6日に重要文化財指定(旧国宝)。

    太刀 銘 備前國長船兼光/建武三年丙子十二月日 一口
    東京府東京市澁谷区代々木山谷町 侯爵山内豊景
    (昭和11年文部省告示第二百二十六號)

  • 2004年(平成16年)7月に、山内家19代当主の山内豊功氏から「一国兼光」と共に高知県へ寄託され、「大兼光(今村兼光)」および「一国兼光」は旧土佐山内家宝物資料館が保管していた。
    山内家より高知県に移管された山内家史料約6万7千点のうち唯一の寄託史料であった。旧土佐山内家宝物資料館は、高知県及び高知市の出資により1995年(平成7年)4月に設立。2015年(平成27年)には高知県立高知城歴史博物館への移管のために展示を終了し、翌2016年(平成28年)3月31日をもって土佐山内家宝物資料館は閉館した。

高知県立高知城歴史博物館には、旧土佐藩主山内家由来の兼光が複数所蔵されている。
太刀 銘備前国長船兼光/文和二二年乙未十二月日(号一国兼光
太刀 銘備前国長船兼光/建武三年丙子十二月日(号今村兼光)


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