御物調書


※当サイトのスクリーンショットを取った上で、まとめサイト、ブログ、TwitterなどのSNSに上げる方がおられますが、ご遠慮ください。

御物調書(ぎょぶつちょうしょ)  

皇室に伝わる御由緒物の目録

一般に「御物調書」と呼ばれているが、宮内庁内での扱いは行政文書「皇位とともに伝わるべき由緒ある物の一覧」である。

概要  

昭和64年(1989年)に昭和天皇が崩御された際、大部分の御物は相続に伴って皇嗣である天皇から国庫に物納された。

この際に、「三種の神器」をはじめとする皇室にゆかりの深い品々や、歴代天皇・皇族の肖像、遺筆、儀式に用いる刀剣類などの、皇室経済法7条にいう「皇位とともに伝わるべき由緒ある物(『御由緒物』)」については、国庫への帰属から除かれた。

第十二条 次に掲げる財産の価額は、相続税の課税価格に算入しない。
一 皇室経済法(昭和二十二年法律第四号)第七条(皇位に伴う由緒ある物)の規定により皇位とともに皇嗣が受けた物
(相続税法)

第七条 皇位とともに伝わるべき由緒ある物は、皇位とともに、皇嗣が、これを受ける。
(皇室経済法)

なお、皇居、葉山・那須御用邸などの皇室用財産は、国有財産であるところから相続税の課税対象とはならない。

もう少し細かく見ると、昭和天皇が崩御された際に天皇家所有の美術品は約4600件あまりがあったが、宮内庁はこれを次の3つに分類している。※「御物」の項を参照

由緒ある物として確定をしたのは昨年のいわゆる先帝陛下(昭和天皇)の崩御に伴いまして御相続関係をどうするかということを明確にしなければならない時点で、由緒ある物の範囲というものを確定いたしたわけでございます。
参議院会議録情報 第118回国会 地方行政委員会 第2号

  1. 御由緒物:580件。
    「皇位とともに伝わるべき由緒ある物一覧」(いわゆる「御物調書」)
  2. 第125代天皇と香淳皇太后が相続した私有財産:約800件。
    引き続き「御物」とされたもの
  3. 国有財産:3180件。
    三の丸尚蔵館へ。「三の丸尚蔵館収蔵品総目録」

このうち「皇位とともに伝わるべき由緒ある物(御由緒物)」は、一般に「御物」と呼ばれているが、宮内庁(及び関連法規上)での扱いは上述の通り「御由緒物」である。

いわゆる「御物調書(皇位とともに伝わるべき由緒ある物の一覧)」とは、昭和64年(1989年)にこれら御由緒物を調査した目録のことである。

あくまで行政文書であり、一般に刊行されたものではない。