三の丸尚蔵館

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三の丸尚蔵館(さんのまるしょうぞうかん)  

宮内庁所管の博物館
皇居東御苑内

概要  

  • 1989年(昭和64年)昭和天皇が崩御されると、皇室財産の整理が行われた。
    皇室財産は課税対象で、昭和天皇崩御の際には香淳皇后が配偶者控除を受け、長男の今上天皇が全額を支払われている。

国庫寄贈品  

  • この時に「皇室御物」と呼ばれた古美術品は、一部の御由緒物を除いた美術品類約3,180件(約6,000点)が平成元年(1989年)6月、皇室より国に寄贈された。
  • これらの国有財産となった美術品類を、適切な環境で保存研究し一般に公開する目的をもって、皇居東御苑内に平成4年(1992年)9月に「三の丸尚蔵館」が建設され同年11月3日に開館した。
  • 計画当初は保存研究を主目的とした「収蔵庫」として建設を計画し、収蔵品の公開については博物館・美術館への貸出等を行って展示することを検討していたが、皇室の意向により三の丸尚蔵館内に展示室を設けることになった。
  • 現在の建物は鉄筋2階建てで総床面積は1,760平方メートル。うち展示スペースは1階部分に160平方メートルあり、収蔵庫は980平方メートル。
    これは、当初当館が美術品の保管施設として計画されたことによる。

御由緒物  

  • 三種の神器」を始め、歴代天皇の肖像・宸筆、皇室の儀式に用いる屏風や刀剣類など、皇室にゆかりの深い品は皇室経済法第7条により、「御由緒物」として引き続き皇室の私有財産とみなされた。

    第七条  皇位とともに伝わるべき由緒ある物は、皇位とともに、皇嗣が、これを受ける。(皇室経済法)

収蔵品  

  • 2017年末現在、約9,800点の美術品類を収蔵
  1. 【平成元年(1989年)6月】:昭和天皇崩御後の皇室美術品類約3,180件(約6,300点)が、皇室より国に寄贈される。
  2. 【平成8年(1996年)10月】:故秩父宮妃のご遺贈品が寄贈される。
  3. 【平成13年(2001年)4月】:香淳皇后のご遺品が寄贈される。
  4. 【平成17年(2005年)10月】:故高松宮妃のご遺贈品が寄贈される。
  5. 【平成26年(2014年)3月】:三笠宮家のご寄贈品が寄贈される。

刀剣類  

若狭正宗
[旧皇室御物] 刀 無銘 正宗
京極正宗
[旧皇室御物] 短刀 銘 正宗
浮田志津
[旧皇室御物] 短刀 無銘 志津
長船光忠
太刀 銘 備前国長船光忠。1933年岩崎小弥太から献上。
正家
太刀 銘 正家
行光
短刀 銘 行光

建替え計画  

  • 2018年6月、この「三の丸尚蔵館」についての建替え計画の予定があることが発表された。
  • それによれば、展示スペースが手狭であること、また収蔵品の増加が見込まれることから収蔵専用の施設を建造する準備を進めてきたが、この計画では収蔵場所と展示スペースが離れるために貴重な美術品の移動にリスクがある点や展示スペースがそれほど広がらない点が問題視され、現在の三の丸尚蔵館の建替えが最適であるという意見が有識者懇談会から出されたという。
  • そこで新たに地上3階、地下1階構成の施設を新造することにより、展示スペースを現在の8倍程度、収蔵スペースも4倍程度に拡充する計画を予定している。これにより、一度に展示できる作品の数も増加する他、展示品入れ替えのための休館もなくなる予定だという。
  • 宮内庁では今後、来年度予算の概算要求に向け、新施設の具体的な設計を進めるという。

経緯  

  1. 【1992年9月】:「三の丸尚蔵館」が建設され同年11月3日に開館した。
    鉄筋2階建てで総床面積は1,760平方メートル。うち展示スペースは1階部分に160平方メートルあり、収蔵庫は980平方メートル。
  2. 【2014年8月】:宮内庁が、東御苑に新たに新館を建設する構想を検討していることが明らかになる。
  3. 【2015年12月】:三の丸尚蔵館の改修と新館建設の基本構想がまとまる。
  4. 【2016年1月】:基本構想の公表。
    総床面積は既存部分の約3倍となる4,800平方メートル、展示スペースは360平方メートル、収蔵庫は約1,800平方メートルに拡張される。この時点では、皇宮警察本部西側に建設する予定だった。2022年度の完成予定。
  5. 【2018年6月】:建替え計画の発表。
    新たな施設は地上3階、地下1階。展示スペースを現在の8倍程度、収蔵スペースも4倍程度に拡充する計画を予定