備前長船近景(刀工)

近景(ちかかげ)  

鎌倉時代後期から南北朝時代の刀工
キンケイ

概要  

  • 長船派、備前長船長光の弟子
  • 初代は文保(1317~19年)・康永(1342~45年)の年紀がある。

 

  • 同名2代
  • 銘は初代が「備州長船住近景」「備前国長船住近景」
  • 2代は「備前国住長船近景」。

著名作  

国宝  

太刀
銘「備前国長船住近景/嘉暦二二年□月日」長二尺六寸六分(80.6cm)、反り九分五厘(3.0cm)。鎬造、庵棟、中鋒、腰反り踏張りあり。鋩子大きくのたれ込み、表はほとんど焼詰め、裏は僅かに小丸。茎生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔3個。佩表に「備前国長船住近景」と長銘、裏に年紀銘。上総大多喜藩主の大河内家伝来。昭和10年4月30日旧国宝指定。昭和28年11月14日国宝指定。大河内正敏子爵旧蔵、田口儀之助氏旧蔵、個人蔵

重要文化財  

太刀
銘「備前国長船住近景/建武二年五月日」昭和17年6月26日重要文化財指定。東京富士美術館所蔵 ※建武2年は1335年
太刀
銘「備前国長船住近景」長72.5㎝、反り1.8㎝。安永3年(1706年)美濃苗木藩9代藩主の遠山友清が神明神社に寄進したもの。遠山友清寄進状、太刀目録が附く。昭和3年4月4日旧国宝指定。重要文化財。岐阜県神明神社所蔵

その他  

明智近景
銘「暦応(以下切)」明智光秀佩用。2尺2寸5分(68cm)。もとは佩表に「備州長船近景」の銘と「暦応二年」の年期銘、金象嵌「明智日向守所持」の所持銘があった。その後は出羽庄内藩日向家伝来。幕末に同家を出る。次の購入者が光秀の悪名を嫌って、年期だけを残し銘と所持銘を削りとってしまった。重要美術品
小松明薙刀
上杉家所蔵の薙刀。備前長船近景作。謙信の時代、信州芋川城主芋川越前守が押し入った賊とこの薙刀で戦っている時切先から火が出たというので、「小松明」と号した。
太刀
銘「備州長船住近景/元享三年十月日」昭和16年9月24日重要美術品指定。木村貞造氏所持。
太刀
銘「備州長船住近景/元亨二年八月日」76.4cm、反り2.7cm。重要刀剣
太刀
磨上銘「備前国長(以下切)」近景極め。2尺3寸6分。出羽久保田藩主佐竹家伝来。目釘孔3個、うち2個は埋める。
金象嵌銘「近景」徳川美術館所蔵
太刀
銘「備州長船近景」林原美術館蔵
太刀
銘「備州長船住近景」 昭和30年4月19日静岡県指定の文化財。佐野美術館所蔵
脇指
無銘近景。石川県立美術館所蔵
太刀
銘「備前国長船住近景」勝色糸柄塵地蒔絵鞘半太刀。刃長二尺四寸五分。津軽義孝伯爵蔵
無銘 伝備前国長船近景。長73cm、反り2cm。昭和32年11月5日岡山県指定重要文化財。現存

関連項目