福島兼光

福島兼光(ふくしまかねみつ)  

太刀
銘 備州長船住兼光/観応□年八月日
名物 福島兼光
重要文化財
東京国立博物館所蔵(渡邊誠一郎氏寄贈)

  • 兼光景光の子と伝え、備前国の長船派の棟梁として活躍した鎌倉時代末期から南北朝時代前期の刀工
  • 享保名物帳名物追記

    福島兼光 長二尺五寸三分半 寛永十二年金十五枚 松平加賀守殿
    福島本覚寺にあり福島正則奪之

  • 庵棟、佩き表に草の剣巻き竜、裏に梵字三個。その上に表裏とも棒樋と添え樋。鋩子は乱れこんで小丸に返る。中心うぶ、目釘孔5個。銘は佩き表に「備州長船住兼光」「観応元年八月日」。

由来  

  • 福島正則が広島の本覚寺(本国寺とも)から手に入れたためこの名がある。

来歴  

  • 福島正が慶長5年(1600年)に広島城主になった後、城下の日蓮宗本国寺の住持を処罰することがあり、のちその寺に「兼光」があることがわかったため没収した。
  • 元和元年(1615年)福島正則は領地を没収され、寛永元年(1624年)に死去している。
  • 経緯は不明だが、本刀は加賀前田家に入る。
  • 寛永12年(1635年)本阿弥に鑑定に出され、金十五枚の折紙を付けている。
  • 文化9年(1812年)本阿弥長根が江戸の前田邸にてお手入れをしている。
  • 明治19年(1886年)11月靖国神社大祭のときに遊就館に出品されている。
  • 昭和8年(1933年)7月25日に重要美術品指定。前田利為候爵所持。
  • 戦後に前田家を出る
  • 昭和38年(1963年)2月14日に重要文化財指定。