真田十勇士

真田十勇士(さなだじゅうゆうし)  

立川文庫が生み出した架空の人物
真田幸村(左衛門佐信繁)に従って徳川家康を苦しめたという。

概要  

  • 原型は、江戸時代中期の小説「真田三代記」に見られるが、「真田十勇士」という表現をはじめて用いたのは、大正時代に刊行された立川文庫である。
    「真田三代記」は真田昌幸、真田幸村、真田大助(幸泰)の、真田家3代の興亡を主題とした講談で、講談ではなかでも幸村の大坂の役の奮戦が中心となっている。幸村の大坂の役の奮戦が中心となっており、地雷火を仕掛けたり徳川家康を追い詰める話は有名である。幸村親子は豊臣秀頼を奉じて薩摩へ落ち再起を図る。
  • 「真田三代記」において、猿飛佐助と望月六郎をのぞく8人の原型が登場し(筧十蔵、霧隠才蔵の元になったと思われる筧十兵衛、霧隠鹿右衛門が記載されている)、こうした「真田もの」の講談の流行によって、真田主従は民衆のヒーローとなっていった。

十勇士  

猿飛佐助
架空の忍者だが、木下藤吉郎家臣の猿飛仁助の子孫、上月佐助、三雲佐助賢春がモデルとされる。
霧隠才蔵
霧隠鹿右衛門を元にした架空の忍者。真田十勇士では猿飛佐助に次いで人気があり、司馬遼太郎の「風神の門」では主人公となっている。
海野六郎
モデルとしては、他に海野小平太の名も上がっている。
穴山小助
武田旧臣の穴山信君(武田氏の家臣)の縁戚とする。
由利鎌之助
鎖鎌の名手。本来は真田氏と敵対し、真田昌幸・幸村親子を繰り返し狙っていたが、幸村に捕まり、それをきっかけに家臣となったという。
根津甚八
禰津小六、浅井井頼などがモデルとされる。
望月六郎
爆弾製造に長けていた。
筧十蔵
火縄銃の名手。モデルは、筧十兵衛、又は筧金六郎、あるいはその息子と言われる。
三好晴海入道
「真田三代記」では出羽国亀田の領主出身、立川文庫では三好氏出身の破戒僧。モデルは、大坂の陣において豊臣方で討死した三好政康とされる。
三好伊三入道
モデルは政康の弟の三好政勝(法名・為三)とされる。ただし史実の政勝は徳川方について大坂の陣に出陣している。