牛切丸

牛切丸(うしきりまる)  

太刀
銘 一(号 牛切丸)
刃長81.8cm、反り1.5cm
那須神社所蔵(那須与一伝承館寄託)

  • 一文字銘、鎬造、庵棟
  • 鋒は中鋒で乱れ込み、掃き掛け尖る。茎先は栗尻、目釘孔一 つ。

由来  

  • 奥州白河の小峰城主白河義親(白川大関入道義親、不説斎)が所持していた。
  • ある時那須野ヶ原で鷹狩りを開いていたときのこと、突然一頭の牛が義親の前に出てきて一声鳴いたため、義親の腕にいた鷹が驚き逃げ去ってしまった。
  • 怒った義親は差していた太刀でその牛を切り捨てたところ一刀両断してしまったため、以後その太刀を「牛切丸」と号したという。
  • 後に那須神社(栃木県大田原市)に奉納された。
  • 鎌倉時代中期の備前国一文字派の作と推定され、県有形文化財に指定されている。


牛切丸(うしきりまる)  

長船祐定

  • 「名将言行録」の著者岡谷繁実の先祖、岡谷三太夫信繁は慶安(1648年)ごろの人で、ある夜、侵入した盗賊を捕らえた。
  • それに金品を与え正業に就くよう諭し放ったところ、それよりのち盗賊は改心し、精励して産をなすに至る。盗賊は謝礼として、かつて牛を試み「牛切丸」と名付けた業物を信繁に贈ったという。