池田正宗

池田正宗(いけだまさむね)  


金象嵌銘 正宗磨上 本阿弥(花押)
名物 池田正宗
2尺1寸3分(64.5cm)
重要文化財
徳川美術館所蔵

  • 大磨上無銘の方に、本阿弥光徳正宗と極めたもの。
  • 享保名物帳所載

    池田正宗 象嵌銘長二尺二寸二分 代金二百枚 尾張殿
    表裏樋、もと伊達政宗卿千貫にて御求め又同代にて御払ひ池田備中守殿御求め、秀忠公また千貫に召上られ尾張殿拝領、慶安三年に極る

由来  

  • 号は池田備中守長吉の所持に因む。

来歴  

  • 始め伊達政宗が千貫で求め、有馬修理(晴信)に売っている。
  • さらに池田備中守長吉へと譲渡。本阿弥光徳に依頼して金象嵌を入れさせ、埋忠寿斎により「正宗磨上本阿弥(花押)」と入っている。

    池田備中殿 慶長十二年ニ寿斎さうかん入申候

    • さうかんは象嵌
  • その後徳川秀忠に千貫で献上される。
  • 寛永6年(1629年)正月、将軍家光が加賀黄門前田利常の別邸に御成の際に下賜される。

    この間饗宴をひらき、黄門御盃給る時、正恒の御刀、池田正宗の御脇差、銀二千枚、小袖五十、袷五十、八丈縞二百反賜わる

  • その後将軍家に戻ったと見え、慶安元年(1648年)8月、家光が尾張邸に御成の際に尾張徳川家の所蔵となる。
  • 尾張家では慶安3年(1650年)本阿弥に鑑定させ、二百枚の折紙を付けさせている。
  • 尾張徳川家御腰物

    代四千貫 子ノ九月御成之時 御拝領

  • 元禄6年(1693年)に尾張3代綱誠が相続した際に第2代藩主の父光友から玉置市正を使者としてこの正宗と、奈良屋貞宗を大小にして贈られている。
  • 尾張14代慶勝もこれを指料とした。
  • 現在は徳川黎明会所蔵で、徳川美術館で見ることができる。


池田備中守長吉  

  • 池田恒興の子で、池田輝政の弟にあたる。
  • 関ヶ原合戦での功により因幡鳥取6万石を与えられた。