古刀銘尽大全

古刀銘尽大全(ことうめいじんたいぜん)  

古刀銘盡大全
仰木伊織
全九巻
寛政四年

  • 古今銘尽を基本として改めて追加し仰木伊織により発行された
  • 版元は田中庄兵衛
Table of Contents

概要  

  • 奥書

    仰木伊織菅原弘邦著
           筆者 邨井正宣
           彫刻 丹羽庄兵衛
     
     汲古堂蔵版目録
    古今銘盡 七巻
    古刀銘盡大全 九巻
    同大全懐本 三巻
    古刀手鏡 一折
    銘盡秘傳書 二巻
    古刀卽鑑 一折
    類字銘盡 一巻
    古今名鍛冶角力 一折
    古今角力銘盡 一折
    同増補韻懐本 一折

    寛政四年壬子歳正月
      江戸本町壱町目 田中汲古斎
     
     皇都書肆 斎藤庄兵衛
          勝村治右衛門
          今井喜兵衛

概要  

【壱巻】
  • 初診目利手引、目利心得之次第、刀剣心得事并疵之次第、砥之差別
  • 目利傳之事(15)、刀剣撰求事(17)、刀ト名附事(17)、刀剣定法(18
  • 焼刄部類分(20)、小脇指造事(27)、忠鑢鈩見分之次第(28)、諸鍛冶心得事(31
  • 古刀新刀差別(33)、名剣吉剣事(35
【貳巻】
諸国鍛冶系図秘談抄 東国之部(42
  • 山城(42
  • 粟田口43
  • 来一類(43
  • 了戒一類(44
  • 平安城物(45
  • 大和国(46
  • 和泉国(50
  • 摂津国(51
  • 伊賀国・伊勢国・志摩国(51
  • 尾張国・三河国・遠江国(52
  • 駿河国・甲斐国・伊豆国(53
  • 相模国(53
  • 武蔵国(55
  • 上総・常陸・近江国・美濃国(56
  • 信濃・上野・下野・陸奥(61
  • 出羽(62
  • 若狭・越前国(63
  • 越中(64
  • 越後・加賀(65
【參巻】
右同断       西国之部
  • 丹波・丹後(70
  • 但馬・因幡・伯耆(71
  • 出雲(72
  • 石見(73
  • 隠岐・播磨(74
  • 美作・備前(75
  • 備前 福岡一文字(76
  • 備前 長船物(79
  • 備前 長船小反物(83
  • ※豊前・豊後(87
  • 備中 青江90
  • 備中 片山一文字(92
  • 備後 三原93
  • 安芸(94
  • 周防・長門(95
  • 筑前(96
  • 筑後(97
  • 豊後(99
  • 肥前・肥後(100
  • 日向・大隅・薩摩(101
  • 紀伊・淡路(103
  • 阿波・讃岐・伊予・土佐(104
  • 不知国分(105
【四巻】
番鍛冶三通111)、鍛冶同銘(115)、鍛冶上中下(118年数
【五巻】
刀剣見様之事(134
【六巻】
右同断(156
【七巻】
焼刄中心押形彫物(174
  • 吉光174
  • 国吉・国友・久国(176
  • 国綱・国安・則国(177
  • 三条物(178
  • 来一類(180
  • 京物信国・長谷部(183
  • 大和(185
  • 相州鎌倉物 行光正宗貞宗189
  • 相州鎌倉物 国綱広光193
  • 越中 則重194
  • 美濃(196
  • 筑前 左(197
  • 筑後(198
  • 長門(199
  • 備前(199
  • 備中(207
  • 豊後(208
【八巻】
中心銘押形 東国之部(214
  • 山城(216
  • 三条(220
  • 来(222
  • 信国225
  • 大和(227
  • 河内(233
  • 摂津・伊勢三河遠江(234
  • 駿河甲斐(235
  • 相模武蔵常陸(235
  • 近江(239
  • 美濃(239
  • 陸奥出羽(242
  • 越中(244
  • 越後(246
  • 加賀(246
【九巻】
右同断   西国之部(251
  • ※()内数値はコマ番号

古代名物 

  • 四巻「古代名物之剣」
寶劍
和州布ル社 尾州熱田其外神劍略之
小烏丸
大和天国 平将軍陸奥守忠盛太刀後足利義氏ヘ三浦和田三郎ヨリ傳
薄緑
ブンゴ長圓 源義朝太刀 始判官箱根権現ヘ奉進、及曽我五郎所持ス五郎父ノ敵ヲ討太刀ト云
一期一振
藤四郎吉光 二尺八寸三分棒樋忠マデカキ通ス乱刄ヤスリ筋違 後スリ上入銘ニ成 又同作ト号外ニ有
面影
国行 岩伊豆守太刀 太平記長崎勘解由左衛門為宗太刀ト有 百貫目ニテ百日精進して打ト云
猫丸
出雲 天神之御作ト云 或道明トモ云 国シレズトモ河内有氏作トモ云 此作鼡ヲ追而此太刀授タルニ走リカゝリ鼻ヨリ尾マデサケルト云
髭切 膝丸
チクゼン實次 左馬頭源満中太刀或奥州元壽作トモ国シレズトモ云
小狐丸
宗近 少納言信西入道太刀
蝶丸
宗近 長口八郎左衛門太刀 権五郎景政ヨリ傳
鷹ノ巣
宗近 秀吉公ノ時鷹の巣ヨリ出ル 鷹の子ヲ取タル後ヘ刀ヲ入□テ有
鵜丸
吉家 後白川院御剣 近江守護家傳之
抜丸
大原真守 平氏忠盛太刀ト云 嵯峨天皇第十四勝宮皇子太刀ト云
保昌懐劍
ビゼン助平 丹後守藤原□□保昌太刀
蒲穂丸
ビゼン包平 後鳥羽院御剣 小平丸 名 政丸トモ云
篭手丸
ビゼン包平 右大将源頼朝太刀 或 廉丸トモ箱王丸トモ云
袖切
ビゼン包平 小松内大臣重盛尾太刀 又 袖切ハ大和光末トモ云
痣丸
ビゼン包平 悪七兵衛景清所持 ビゼン守恒ト云説有 不可用
拔丸
ビゼン助包 甲斐□□俊太郎太刀 宇治川テヨ□武者ヲ抜打ニ切タルトス
鬼切
伯耆安綱 渡辺綱一条戻リ橋にて鬼ヲ切ト云 大和行平也ト云説有□□
鎰切
山内神気 国経之二尺三寸無銘 西明寺殿所持
鬼丸
国綱 西明寺入道殿太刀 平相模守時頼太刀ト云
蜘切
藤四郎吉光 詰城越後入道成時刀 金ニテ銘ヲ入
櫻丸
ビゼン宗吉 小美母云太刀モ作 後鳥羽院?御剣或ハ櫻丸ハ青江貞次トモ云
鎮切
ビゼン守家 中勢入道宝蔵院太刀
獅子丸
友安 徳大寺左大臣實貞公太刀
獅子王
ブンゴ定秀 源三位頼政ニ□下太刀
利目丸
ブンゴ行平 閑院家相傳
桶丸
ブンゴ行平 赤松律師則祐重代
切居丸
奥州諷誦 鎌倉法花堂ニ主不知有之
咲栗
カマクラ則宗 三浦助義明太刀
下食丸
大和友光 三位中将重衡太刀
壺切
ビゼン信房 宇津宮家太刀并新宝劍
袖セハ
ビゼン国宗 畠山重代三尺八寸
南泉
ビゼン国宗 赤松重代
石切
河内有成 後白川院御劍
菊丸
ビゼン助宗 後鳥羽院御劍
雁丸
ビゼン助宗 後鳥羽院御劍
摺丸
ビゼン信房 同御劍
乙丸
藤林国友 後鳥羽院御劍
吹毛剣
国安 同御劍
大唐五虎迯
藤四郎吉光
骨食(ホネハミ)
藤四郎吉光 利休居士取出ス 木村長門守帯
骨食
奥州鬼王丸
血噇丸
奥州雉安
長打丸
奥州光長
張枕
備中常遠
杉丸
ビゼン近景
靑石切
国シレズ善行
伯耆安綱
大原三郎太夫ト打 田村将軍太刀 イセ太神宮ヘ奉納夢想ニ依テ給リ酒天童子ヲ切
ミノ外藤
青墓長者源氏重代髭切ヲ一夜ノ中ニ打カヘタル也 小松殿ニ□シ髭切ハ長者預ルト云
ビゼン行宗
一文字則宗結番ナリ 新田義貞越後ヨリ上洛ノ刻此太刀ニテ四海太平ニ治ルト云
  • (略)

此外名物ト号スル剣吉光正宗貞宗ハ勿論其外ノ作数品有之、古代ヨリ其家々ニ傳テ秘蔵アリ数百年之内数度の合戦亦或ハ焼失スルモノ多シ別而秀吉公ノ時代専諸国ヨリ名劍出ル中ニモ泉州堺ヨリ出タル刀多ク有其後類作数多出テ天和前後享保頃折紙極ノ刀尤多シ

「後白川院」は後白河院のこと。その他可能な限り原文に従うようにした。ただし「ヒセン(備前)」など旧国名のカタカナ書きについては便宜上濁音表記とした。

参考  

  • 国立国会図書館デジタルコレクションでも明治34年(1901年)の増訂版が閲覧可能だが、画像が荒く、上記山内文庫所蔵版に比べて内容が不足している模様。