越中則重(刀工)

則重(のりしげ)  

鎌倉時代末の越中の刀工
正宗十哲
古刀最上作

  • 佐伯則重、呉服郷則重、郷則重

概要  

  • 越中国婦負郡呉服郷(現富山市五福)に住す
  • 本姓佐伯氏

 

  • 正宗より時代が古い正和三年(1314年)銘の短刀があり、また「光山押形」所載で延慶三年(1310年)の年紀銘がある。
    一方、新藤五には正和四年(1315年)銘の黒川古文化研究所蔵の短刀があり、年代的には新藤五国光の弟子とみられる。

著名作  

国宝  

短刀
銘「則重」号 日本一(日本一則重)。長24.6cm。平造、庵棟、筍子反。鋩子乱れ込み火焔。なかごは生ぶで、振袖形、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔3個。健全さは群を抜き、松皮肌が目立たず、日本一の則重であろうことから「日本一則重」と呼ばれる。昭和6年1月19日に旧国宝指定、昭和28年11月14日国宝指定。永青文庫所蔵

重要文化財  

太刀
銘「則重」長70.6cm、反り2.5cm。鎬造り、庵棟。新田義貞の弟である脇屋義助が佩用した太刀と伝える。昭和5年(1930年)5月23日重要文化財指定。福井市藤島神社所蔵、福井市立郷土歴史博物館保管
太刀
銘「則重」長71.5cm、反り2.46cm。鎬造、庵棟、反りやや高く中鋒。鋩子は表は湾れこんでほつれ、先小丸に変える。裏は直ぐに入って、沸厚くついてほつれかかり、小丸に返る。表裏とも棒樋を搔き丸留めとする。なかごは浅い栗尻形で、鑢は浅い勝手下がり。目釘孔4個うち1つを埋める。佩表の茎先近く、「則重」の大振りな二字銘が入る。昭和12年(1937年)5月25日重要文化財指定。平成26年度文化庁購入文化財。6600万円。文化庁所蔵。東京国立博物館文化庁分室保管
無銘伝則重。昭和13年(1938年)7月4日重要文化財指定。個人蔵(所在不明)
無銘伝則重(鹿児島神宮蔵、第二次世界大戦後GHQにより接収され所在不明)
金象嵌銘「則重磨上之/本阿(花押)」長76.1cm、反り2cm。鎬造、庵棟、反浅く、中鋒。鋩子は直ぐに小丸、先尖りごころに掃きかけ長く焼下げる。なかごは大磨上げ、先浅い栗尻、鑢目勝手下がり。目釘孔2個。指裏に「則重磨上之」、表に「本阿(花押)」と金象嵌銘が入る。昭和36年2月17日重要文化財指定。株式会社ブレストシーブ所蔵
短刀
銘「則重」長24.2cm、元幅2.1cm。平造。茎生ぶ、栗尻。昭和6年1月19日重要文化財指定。東京国立博物館所蔵
短刀
銘「則重」長八寸五分五厘。昭和24年(1949年)2月18日重要文化財指定。株式会社ブレストシーブ所蔵
短刀
銘「則重」長25.7cm。平造り、三ッ棟、筍反ふくら枯れ。表鋩子は丸味に、裏は光こころに返り、共に掃きかかる。なかごは先を僅かに切り詰め、ほかは生ぶ。表目釘孔の下に「則重」の二字銘が入る。昭和15年(1940年)5月3日重要文化財指定。静岡県個人蔵
短刀
銘「則重」大倉集古館所蔵

その他  

無銘則重。号太閤則重。長2尺1寸2分。特別重要刀剣。刀剣博物館所蔵
太刀
銘「則重」嘉暦3年(1328年)の年記銘。長69.7cm。明治22年に田崎草雲が鑁阿寺(ばんなじ)に奉納したもの。田崎草雲は江戸末の南画画家。司馬遼太郎の短編「喧嘩草雲」(「馬上少年過ぐ」所載)のモデルとなった人物

関連項目